日本ならではの白ワインは、東京の西、山々に囲まれた山梨の盆地で、高い棚に実るぶどうから生まれます。ぶどうの名は甲州。日本で千年以上育てられてきた品種で、ワインは辛口で軽やか、柑橘の香りと生き生きとした酸を持っています。2024年には甲州のワインがデキャンター・ワールド・ワイン・アワードで最高賞のベスト・イン・ショーに選ばれました。日本のワインがこの賞を受けたのは初めてです。

この記事では、甲州とはどんなぶどうか、勝沼にワインがどう根づいたか、日本のラベルの言葉が何を保証するか、見学を受け入れているワイナリーと試飲の料金、そして東京から出かけてぶどう畑でゆっくり過ごす一日をご紹介します。2026年11月2日に、国税庁、山梨県、甲州市、日本政府観光局、デキャンター、ジャパンタイムズ、JR東日本の時刻表、各ワイナリーの公式の頁を読みました。どのワイナリーにも問い合わせてはいません。出典は最後にまとめています。日本酒とウイスキーについては日本酒とウイスキー 蔵と蒸溜所を訪ねる特別な試飲 →をご覧ください。

要点

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甲州というぶどう

甲州は日本でもっとも古いワイン用のぶどうです。日本政府観光局も山梨県も、その栽培は千年以上前にさかのぼるとしており、山梨県は、2013年のDNAの調査でヨーロッパのぶどうと中国の野生のぶどうの遺伝子が見つかったと記しています。伝来については二つの言い伝えがあります。ひとつは僧の行基と勝沼の大善寺にまつわるもの、もうひとつは土地の人、雨宮勘解由が見慣れないつるが野に育っているのを見つけたというものです。甲州は2010年に国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)に登録され、ヨーロッパのラベルにもその名を書けるようになりました。2013年には赤ワイン用のマスカット・ベーリーAも続いています。

いまでは、甲州はほぼ山梨だけで育てられています。2026年3月に公表された国税庁の調査では、国内のワイナリーが受け入れた甲州は3,567トンで、そのうち3,377トンが山梨産でした。日本ワインの生産量も山梨県がもっとも多く、3,762キロリットルです。

勝沼の150年

山梨のワイン造りは1870年代に始まりました。1877年、高野正誠と土屋龍憲は大日本山梨葡萄酒会社を興し、醸造を学ぶためにフランスへ渡りました。観光庁によると、当時のワインは人々の好みに合わず、会社は1886年に解散しましたが、ぶどう畑は残りました。いまシャトー・メルシャンのワイン資料館になっている木造の醸造所は1904年に建てられたもので、この種の建物としては日本でもっとも古いものです。2019年、山梨県は「ワイン県」を宣言しました。

ラベルが伝えること

ボトルに書かれた二つの言葉には、はっきりした決まりがあります。「日本ワイン」と表示できるのは、日本で育ったぶどうだけを使い、日本で造ったワインに限られます。国税庁が国内で初めてのワインの表示の決まりとして定め、2018年10月30日から適用されています。ラベルに地名を書くには、その土地のぶどうを85%以上使っていなければなりません。

「GI Yamanashi」の決まりはさらに細かく定められています。2013年7月16日にワインとして日本で初めての地理的表示に指定され、ぶどうはすべて山梨で収穫したものに限られ、果汁の糖度にも下限があり、甲州では14.0%です。さらに、県内で醸造、熟成、瓶詰めを行い、官能審査に通らなければなりません。山梨県によると、この表示は焼酎と清酒に続くもので、ワインとしては日本で初めてでした。

地下のワイン蔵の薄明かりに積み重なる、オークの樽の列

訪ねたいワイナリー

シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリーは、20歳以上の方を対象に、各回10名までの案内付きの試飲ツアーを3つ用意しています。4種を味わう90分のツアーが3,000円、6種を味わう100分の醸造家によるツアーが5,000円、最上の甲州と赤ワインを専用の部屋で味わう110分の特別なツアーが10,000円です。ギャラリーは予約なしで10:00から16:30まで開いています。

甲府を見下ろす丘の上のサントリー登美の丘ワイナリーでは、金曜と土日祝日の10:30と13:00にプレミアムワイナリーツアーを行っています。熟成庫で4種を味わう約2時間のツアーで、料金は8,000円です。秋の収穫祭は2026年11月29日まで続きます。ここの「登美 甲州 2022」は、2024年のデキャンターで18,143点の中からベスト・イン・ショーに選ばれました。勝沼のグレイスワインは、「キュヴェ三澤 明野甲州 2013」で2014年に日本初のデキャンター・ワールド・ワイン・アワード金賞を受けたワイナリーです。畑や醸造所の見学は行っていませんが、ショップで席について試飲ができます。

小さな造り手は、それぞれの時間で開いています。笛吹のルミエールでは、1901年に造られ、いまは登録有形文化財になっている石蔵発酵槽を、3種の試飲付きの1時間の見学で見ることができ、料金は1,300円です。1890年創業で「ルバイヤート」の銘柄で知られる丸藤葡萄酒工業は、週末の午後に200円で蔵を見せ、5種の試飲を500円で出しています。県内最大の生産者、マンズワイン勝沼ワイナリーは9:30から16:30まで開いています。料金はすべて税込です。

訪れる時期

東京国税局によると、甲州の収穫は9月下旬から10月中旬で、山梨の新酒は毎年11月3日に解禁されます。甲州市のかつぬまぶどうまつりには、2026年に22のワイナリーがひとつの公園に集まりました。次は2027年10月2日に開かれます。晩秋はより静かで、棚のぶどうの葉が色づき、ワイナリーは冬のあいだも開いています。

行き方

車では、シャトー・メルシャンによると東京から中央自動車道の勝沼インターまで約80分です。電車では、JR東日本の2026年11月の時刻表で、特急かいじ11号が新宿を9:30に出て、勝沼ぶどう郷駅に10:55に着きます。帰りは平日の特急かいじ40号が16:30に発ち、新宿に17:58に着きます。日本政府観光局が注意を促しているとおり、日本では少しでもお酒を飲んだら運転できません。試飲の一日には、運転手か、電車とタクシーが必要です。

暗い背景に光を受ける、淡い色の白ワインのグラス

ぶどう畑で過ごす一日

朝食のあと、車は東京を出て、街を抜けて甲府盆地へ上っていきます。一杯目は、勝沼の古い木造の醸造所のそば、ひんやりとした蔵でいただきます。お昼は甲州のグラスとともにゆっくりと。そのあと、最後の葉が色づく棚の下を歩きます。午後はもう一軒、小さなワイナリーを訪ねて持ち帰るボトルを選び、夕方には東京へ。車の後ろには、もうワインの箱が積まれています。

STAYGOにできること

山梨での一日や一泊には、皆さまがそろって試飲を楽しめるよう車と運転手を手配し、ワイナリーのツアーや貸切の試飲、昼食、お泊まりの場合は温泉と山の眺めのある宿も手配します。蔵の方が話さない言葉は通訳がおつなぎします。それぞれのワイナリーにいちばん静かな時間を伺い、ツアーがすでに埋まっているときは、そのまま正直にお伝えします。着いたときにはグラスが並び、一日はお伝えいただいた速さで進みます。手配はすべてお客様のお名前で行い、ワイナリーや店、宿、運転手へのお支払いは、それぞれの料金のまま直接お支払いいただきます。私どもの手数料や上乗せはありません。旅は7〜14日の Signature、より長い旅や込み入った旅は Bespoke でお手伝いします。

出典と確かめ方

2026年11月2日に次の頁を読みました。決まりと数字は国税庁と山梨県、まつりとぶどうは甲州市と山梨県の観光の頁、歴史と旅の情報は観光の団体、受賞と市場はデキャンターとジャパンタイムズ、電車はJR東日本、ツアーと料金は各ワイナリーの公式の頁です。どのワイナリーにも問い合わせてはいません。

よくあるご質問

甲州ワインとはどんなワインですか

甲州は日本で千年以上育てられてきた白ワイン用のぶどうで、いまはほぼすべてが山梨で育てられています。ワインはたいてい辛口で軽やかです。2010年に国際ぶどう・ぶどう酒機構に登録され、2024年には甲州のワインがデキャンター・ワールド・ワイン・アワードでベスト・イン・ショーに選ばれました。

ラベルの「GI Yamanashi」は何を意味しますか

2013年7月16日に指定された、ワインとして日本で初めての地理的表示です。ぶどうはすべて山梨で育てたものに限られ、県内で醸造、熟成、瓶詰めを行い、官能審査に通らなければなりません。

山梨のワイナリーを訪ねるのによい時期はいつですか

甲州の収穫は9月下旬から10月中旬で、山梨の新酒は11月3日に解禁されます。かつぬまぶどうまつりは2027年10月2日に開かれます。ワイナリーは冬のあいだも開いています。

東京から勝沼まではどのくらいかかりますか

シャトー・メルシャンによると、車で中央自動車道の勝沼インターまで約80分です。電車では、特急かいじで新宿から勝沼ぶどう郷駅まで約1時間半です。

試飲のあとに運転できますか

できません。日本では少しでもお酒を飲んだら運転できないため、試飲の一日には、運転手か、電車とタクシーが必要です。

ぶどう畑で過ごす一日をご相談ください

東京に滞在される日程をお知らせください。静かな試飲の時間と昼食の席についてワイナリーに聞き、確かめられたことをお返しします。

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