2024年3月16日から、北陸新幹線は金沢の先、福井を通って敦賀まで走っています。東京から福井までは最速で約2時間51分、金沢からは約23分です。京都からは特急サンダーバードで敦賀へ行き、新幹線に乗り換えると、福井まで約1時間20分で着きます。東京、金沢、京都のあいだに、福井での2泊か3泊を無理なく組み込めるようになりました。
この記事では、列車での行き方、杉の谷に建つ曹洞宗の大本山・永平寺、そして門前の宿で、午後に坐禅を組み、翌朝は僧侶の朝のおつとめに参加できる柏樹関を取り上げます。あわせて、朝倉氏の一乗谷の遺跡、越前海岸の東尋坊、越前の和紙・漆器・打刃物の工房、あわら温泉での1泊もまとめています。時間、料金、決まりはすべて2026年11月2日に公式ページ、または記載の予約サイトで確かめ、出典は最後に載せています。
要点
- 北陸新幹線の金沢〜敦賀間は2024年3月16日に開業しました。東京から福井までは最速で約2時間51分、東京から敦賀までの最速は3時間8分です。
- 京都からは、サンダーバードで敦賀へ、その先は新幹線で、JR西日本の案内では福井まで約1時間20分、芦原温泉まで約1時間35分です。
- 永平寺は1244年に道元禅師が開いた寺です。拝観は1月1日を除く毎日8:30〜16:30、拝観料は大人¥700です。
- 寺から歩いて約3分の柏樹関(全18室)では、宿泊客は15:30から永平寺で無料の坐禅に参加でき、翌朝は4:40にフロントに集まって朝のおつとめに参加できます。
- 永平寺が海外からの参拝者向けに行う参禅は、2026年の春から秋は受け付けていません。柏樹関の宿泊客は、今も寺での坐禅と朝のおつとめに参加できます。
新幹線での行き方
2024年の延伸で、金沢の先に小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の6駅ができました。福井をめぐる旅で使うのはこのうち3駅です。永平寺と一乗谷には福井、温泉街と海岸には芦原温泉、工芸の里には越前たけふが便利です。
東京と金沢から
政府の英文広報誌は、東京から敦賀までの最速を3時間8分、延伸前より最大50分の短縮としています。福井県観光連盟の案内では、北陸新幹線で東京駅から福井まで約2時間51分、金沢からは約23分、敦賀から福井までは約20分です。金沢の次の行き先として自然につながり、朝の列車に乗れば昼前には寺の門前に着きます。
京都と大阪から
新幹線はまだ京都や大阪までつながっていないため、関西からはJR西日本の特急サンダーバードで敦賀へ行き、新幹線に乗り換えます。JR西日本が案内しているおおよその所要時間は次のとおりです。
| 行き先 | 京都から | 大阪から |
|---|---|---|
| 敦賀(サンダーバードのみ) | 約55分 | 記載なし |
| 越前たけふ | 約1時間15分 | 約1時間40分 |
| 福井 | 約1時間20分 | 約1時間45分 |
| 芦原温泉 | 約1時間35分 | 約2時間 |
JR西日本は海外からの旅行者向けに、サンダーバードと新幹線の普通車指定席に乗れる「北陸ワンウェイチケット」も出しています。確認したページでは、2025年2月5日時点の大人料金が京都〜福井¥5,000、大阪〜福井¥6,000でした。購入は日本国外の旅行会社に限られ、「短期滞在」の在留資格で入国する外国籍のパスポート所持者が対象です。
駅から寺へ
福井県観光連盟によると、福井駅東口から出る「永平寺ライナー」のバスで寺まで約30分です。車なら中部縦貫自動車道の永平寺参道ICから約5 kmです。運転手付きの車なら、寺、一乗谷、海岸をバスを待たずに1日で結べます。料金の目安は日本の運転手付きハイヤーの料金にまとめています。
永平寺
永平寺は曹洞宗の二つの大本山のひとつです。1244年、道元禅師が、在家の信者で武士の波多野義重から寄進された地に開きました。福井県観光連盟によると、深い山あいに70を超える堂宇が並んでいます。寺は、今も百人を超える修行僧がここで只管打坐、ひたすら坐る修行を続けていて、食事や掃除、洗濯も修行の一部だと書いています。
永平寺は今も修行の場で、拝観もそれに沿ったものになります。寺は参拝者に、清潔で控えめな服装、とくに坐禅堂や法堂、儀式の場の近くでの静粛、廊下では左側を歩くこと、木の回廊から庭に降りないこと、そして修行僧を撮影しないことを求めています。
- 拝観時間。8:30〜16:30で、1月1日を除き毎日開いています。修行の予定によって時間が変わることがあると寺は案内しています。
- 拝観料。大人¥700、小中学生¥300、7歳以下は無料です。
- 御朱印。¥300で、お持ちの御朱印帳に書いていただくと約30分かかります。拝観の前に受付に預けておきます。
- 参禅。海外からの参拝者向けの泊まりがけの修行体験は、2026年の春から秋は受け付けておらず、再開は寺のサイトで知らされます。
海外から来られる方は、京都の寺で禅に触れていることも多いでしょう。京都での坐禅は京都で坐禅を英語でにまとめています。永平寺は趣が違い、山の中の修行道場で、1日は僧侶の修行の時間で動いています。
柏樹関に泊まる
柏樹関は寺から歩いて約3分、永平寺、福井県、永平寺町が一緒に整えた参道に建っています。運営は藤田観光です。客室は18室で、すべて同じ和洋室、一休の掲載では約40 m²です。建物には寺の境内で伐られた杉が使われ、食事処では寺が監修する精進料理が出され、客室からは永平寺川を望めます。
宿は自らのページで1日の過ごし方を紹介していて、その流れは寺の時間に沿っています。
- 午後の坐禅。チェックインは14:00からで、15:00までに宿に着くようにします。宿泊客は15:30〜16:30に永平寺の吉祥閣で無料の坐禅を体験でき、そのあと寂光苑を歩いて戻ります。寺の都合で中止の場合は、15:30から宿の一室で坐禅を行います。
- 大浴場。「香水海」は15:00〜23:00と、翌朝5:00〜9:00に入れます。内湯は香木や生薬を寺と同じ配合で煮出した「香湯」で、露天風呂には永平寺の鐘の音が届くと宿は書いています。
- 夕食。18:00か19:00で、予約のときに、肉を使わない精進料理か、肉や魚を使う和食の膳を選びます。門前の食事処は17:00ごろに閉まるので、夕食は宿でとります。
- 写経。19:30から、宿の一室か客室で行います。用紙は¥880です。
チェックアウトは10:00で、そのあと寺にもう一度参る間、荷物を預かってもらえます。2026年11月2日には、一休が坐禅体験、朝のおつとめ、夕食と朝食の付いた柏樹関のスタンダードプランを、2名で税込¥44,000からと掲載していました。
朝のおつとめ
1日はまだ暗いうちに始まります。前日の17:00までにフロントで申し込んだ宿泊客は、4:40にロビーに集まり、数分歩いて寺へ上がります。おつとめは斜面のいちばん上にある法堂で行われ、約2時間です。宿泊客は無料で参加できます。
回廊の床は足に冷たく、宿は靴下の着用と、冬は暖かい重ね着を勧めています。堂内では僧侶が読経し、礼拝があり、朝によっては法話もあります。案内された場所に座り、その流れについていきます。外へ出ると、灰色の空に杉の姿が浮かび上がってきます。朝食は7:00、季節のお粥と小鉢です。寺が一般の拝観に開く8:30には、すでに朝の時間を寺の中で過ごしたあとです。
- 服装。あぐらをかけるゆったりした服です。ジーンズ、短いスカート、袖のない服、短パンは避けるよう宿は案内しています。
- お子さま。未就学のお子さまは、原則として朝のおつとめに参加できません。
- 12月と2月。2026年12月1日〜8日の臘八摂心の間は、朝のおつとめの内容が変わり、開始時間は前日に決まります。一休の掲載では、2027年2月1日〜8日の報恩摂心も同じで、2月2日〜4日は宿が休館です。
どれも参加は自由です。宿は、宗教や宗派を問わず誰でも参加でき、特別な準備はいらないと書いています。
一乗谷と越前の海
一乗谷
朝倉氏はおよそ100年にわたり、一乗谷の細い谷から越前を治めました。5代当主の朝倉義景が織田信長と対立し、織田勢の攻撃で城と城下町は焼けました。発掘は1960年代から続いていて、nippon.comによると出土品のうち2,343点が国の重要文化財です。朝倉館跡、諏訪館跡、湯殿跡の庭園の石組は国の特別名勝で、失われた町の礎石に囲まれた静かな空き地に、石が据わっています。
町の一部は、発掘した町割りのとおりに武家屋敷や町家として復原されていて、nippon.comでは大人の入場料が¥330です。谷の近くにある福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、月曜と年末年始が休館で、観覧料は一般¥700、復原町並との共通観覧券もあります。福井駅西口からバスで復原町並まで約30分、そこから永平寺へ向かう連絡バスで約15分なので、二つは合わせて回りやすい組み合わせです。
東尋坊と海岸
東尋坊は長さ約1 kmの柱状節理で、日本海の上に岩が高い柱になって立ち並んでいます。福井県観光連盟は、国の天然記念物で、日本の地質百選、日本の夕陽百選にも選ばれていると紹介しています。海の上で光が低くなる夕方が、訪れるのによい時間です。遊覧船は9:00〜16:00(冬は15:30まで)、大人¥1,800です。
東尋坊へは芦原温泉駅からバスで約45分、古い港町の三国はそこからさらに約10分です。越前海岸を南へ下ると、越前がにが水揚げされる港があります。漁の季節と港についてはズワイガニの旅にまとめています。
和紙・漆器・刃物
越前たけふ駅の周辺には、福井の伝統工芸のうち三つが、車で少しずつの距離に集まっています。
- 越前和紙。福井県和紙工業協同組合は、この地の紙漉きの始まりを約1500年前とし、岡太川の上流に現れて里人に紙漉きを教えたと伝わる女神「川上御前」の話を伝えています。川上御前を祀る岡太神社の里宮は、1984年に国の重要文化財に指定されました。福井県によると、越前の紙漉き職人、岩野市兵衛氏が1968年に人間国宝に認定され、2000年にはその技を継いだ次の代も認定されています。和紙の里へは武生ICから車で約10分、武生駅からバスで約20分です。
- 越前漆器。福井県は越前漆器の始まりを、今の鯖江市片山町に伝わる約1500年前の言い伝えにさかのぼるとしています。江戸時代以降、京都から蒔絵、輪島から沈金を取り入れ、旅館や料理店で使われる業務用漆器の、全国でも有数の産地になりました。
- 越前打刃物。福井県によると越前打刃物の始まりは約700年前で、京都の刀匠、千代鶴国安が武生にとどまり、刀をつくるかたわら鎌を手がけたのが起こりと伝わります。1993年に完成したタケフナイフビレッジは地元の刃物職人の共同工房で、越前たけふ駅から車で約10分です。営業は9:00〜17:00、休みは不定休で、団体向けの体験教室は当面休止しています。
永平寺から京都へ向かう途中、同じ線の敦賀方面にある越前たけふで降り、午前をここで過ごすと流れよく回れます。
あわら温泉と季節
あわら温泉
雑誌『サライ』によると、あわら温泉は1883年、灌漑用の井戸を掘ったところ高温の湯が湧いたのが始まりで、今は源泉が74本あります。2024年に新幹線の駅となった芦原温泉駅から温泉街までは車で約10分で、東尋坊と海岸をめぐる拠点に向いています。
宿の一例が「光風湯圃 べにや」です。じゃらんの掲載では客室は17室で、すべてに源泉の半露天風呂が付き、夕食と朝食は部屋でとります。ミシュランガイド2026で1ミシュランキーに選ばれたとも書かれています。客室の種類の見方や旅館の1泊に含まれるものは、日本の旅館の選び方にまとめています。
目的で選ぶ泊まる場所
- 寺を中心に。柏樹関に泊まれば、午後の坐禅にも朝のおつとめにも永平寺にいられます。
- 海と温泉を。あわら温泉なら、1日の終わりに東尋坊を訪れ、旅館で1泊できます。
- 次の列車に乗りやすく。福井市内なら新幹線の駅のそばで、永平寺と一乗谷のあいだに位置します。
季節
季節ごとに、旅の組み方が具体的に変わります。秋は寺の斜面と苔むした石段にもみじが色づきます。冬は谷に雪が積もり、法堂の早朝はとても冷え込み、12月初めと2月初めには摂心で朝のおつとめが変わり、海岸ではカニの季節を迎えます。東尋坊の遊覧船の時間も短くなります。春から初夏は緑がやわらかく過ごしやすく、一乗谷の庭園をめぐって歩くのによい時期です。冬の日本の旅全体については冬の日本にまとめています。
福井の手配
寺の時間と列車に合わせて2泊か3泊を組み、それぞれをお客様の名義で手配します。
- 列車。計画に合う新幹線とサンダーバードをお伝えします。乗車券は、お客様ご自身か、提携する旅行会社でお求めいただけます。
- 柏樹関。お部屋をお客様の名義で手配し、お支払いは宿へ直接となります。坐禅と朝のおつとめに参加される予定であることを前もって宿に伝え、日程が摂心の週に重ならないかを確かめ、当日17:00までのフロントでの申し込みもお知らせします。
- 運転手付きの車。一乗谷、工芸の里、海岸を結ぶ日には、福井市内か宿からの運転手付きの車を手配します。
- ガイド。寺の歴史や朝倉氏の物語に詳しい通訳案内士が、堂宇や遺跡をご一緒に歩きます。
- 旅館。あわら温泉では旅館をお客様の名義で手配し、海岸での1日に合わせて夕食の時間を整えます。お支払いは宿へ直接となります。
出典と確かめ方
2026年11月2日に確認。料金は税込で、ことわりのないかぎり大人1人分です。
- 大本山永平寺 公式サイト、修行、門前の再生事業:開創、道元禅師と波多野義重、修行僧、拝観時間、拝観料、御朱印、参拝の決まり、参禅のお知らせ、参道の整備と柏樹関
- 柏樹関 過ごし方、よくあるご質問:坐禅の時間、写経、朝のおつとめの集合時間・長さ・申し込み、服装、お子さま、食事、チェックイン・アウト、周辺の食事処
- 柏樹関 トップ、香湯、アクセス、臘八摂心のお知らせ:運営会社、18室、入浴時間、寺までの徒歩時間、バスの経路、2026年12月の変更
- 一休 永平寺 親禅の宿 柏樹関(英語)、日本語ページ:客室の広さ、2名のスタンダードプランの料金、報恩摂心の日程と休館
- 日本政府 KIZUNA 延伸した北陸新幹線:開業日、新しい駅、東京〜敦賀の最速時間
- 福井県観光連盟 アクセス、トップページ:東京、金沢、敦賀から福井までの所要時間
- 福井県観光連盟 永平寺、東尋坊:堂宇の数、永平寺ライナー、東尋坊の長さ、指定、遊覧船の時間と料金、バスの所要時間
- JR西日本 福井への所要時間、北陸ワンウェイチケット:京都・大阪からのサンダーバードと新幹線の所要時間、現地での移動時間、きっぷの料金と条件
- 福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館 ご利用案内・観覧料:開館時間、休館日、観覧料、共通観覧券
- nippon.com 一乗谷城:朝倉氏の歴史、発掘、庭園、復原町並の入場料、重要文化財
- 福井県和紙工業協同組合 越前和紙の歴史、観光マップ・アクセス:川上御前、岡太神社、和紙の里へのアクセス
- 福井県 福井の伝統的工芸品(PDF):越前漆器・越前和紙・越前打刃物の歴史、人間国宝
- タケフナイフビレッジ:1993年の完成、営業時間、休み、体験教室
- サライ.jp(小学館) あわら温泉:1883年の始まり、源泉の数
- じゃらん あわら温泉 光風湯圃 べにや:客室、源泉の半露天風呂、部屋食、アクセス、ミシュランキーの記載
よくあるご質問
東京から福井までどのくらいかかりますか
福井県観光連盟によると、北陸新幹線の最速の列車で約2時間51分です。福井駅からは永平寺ライナーのバスで寺まで約30分です。
永平寺の朝のおつとめに参加できますか
柏樹関の宿泊客なら参加できます。到着した日の17:00までにフロントで申し込み、4:40にロビーに集まります。おつとめは法堂で約2時間、参加は無料です。12月初めと2月初めの摂心の週は内容が変わります。
泊まらずに永平寺で坐禅はできますか
海外からの参拝者向けの参禅は、2026年の春から秋は受け付けていません。柏樹関の宿泊客は、到着した日の15:30〜16:30に寺で無料の坐禅に参加できます。
京都や大阪から福井へはどう行きますか
特急サンダーバードで敦賀へ行き、北陸新幹線に乗り換えます。JR西日本の案内では、京都から福井まで約1時間20分、大阪からは約1時間45分です。
福井には何日あればよいですか
ゆったり回るなら2泊が目安です。1泊は柏樹関で坐禅と朝のおつとめに、もう1泊はあわら温泉で海岸に。3泊にすると、一乗谷と越前たけふ周辺の工芸の里に丸1日あてられます。
福井の日々の手配をお任せください
日程と、前後に滞在される場所(東京、金沢、京都など)をお知らせください。寺の時間と列車に合わせた福井での2泊か3泊の計画を、宿と公表料金とともにお送りし、お選びいただいた柏樹関、車、ガイド、旅館を手配します。寺の門前に着かれるころには、お客様が坐禅に来られることを、宿はもう承知しています。ご希望の日程をお知らせいただければ、寺の朝から組み立てはじめます。
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