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訪日外国人が旅行中に困ったこと

観光庁の令和7年度の調査(2026年4月28日公表)では、訪日外国人が旅行中に困ったことの1位は「ごみ箱の少なさ」で17.2%、2位は「施設等のスタッフとのコミュニケーション」で15.4%、3位は「観光地や地域の混雑」で12.9%でした。「困ったことはなかった」と答えた人は43.7%です。この記事では、調べ方、上位7項目と前回との比べ、困った場所と理由を公式の資料で確かめ、宿の中に読み替えて、貴館が先に整えられることを並べます。
要点
- 観光庁の令和7年度の調査(2026年4月28日公表)で、訪日外国人が旅行中に困ったことの1位は「ごみ箱の少なさ」17.2%、2位は「施設等のスタッフとのコミュニケーション」15.4%、3位は「観光地や地域の混雑」12.9%でした。
- 「困ったことはなかった」と答えた人は43.7%でした。
- 令和6年度と比べ、「ごみ箱の少なさ」は21.9%から17.2%へ下がり、「クレジット/デビットカードの利用」は7.8%から10.7%に、「入国手続き」は8.6%から10.3%に上がっています。
- 困った場所として宿泊施設を挙げた人は、スタッフとのコミュニケーションで9%、ごみ箱の少なさで10%、混雑で3%でした。
- ごみの分け方、言葉のやり取り、混む時間、交通、表示、カードの案内は、宿が先回りして伝えられることです。
調査の調べ方
観光庁は、訪日外国人旅行者が旅行中に困ったことを、続けて調べています。令和7年度は、2025年11月18日から2026年1月13日まで、成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港で、日本を出国する前の旅行者に対面で尋ね、4,110件の回答を集めました。困ったことは複数選べます。
回答者は、中国、韓国、台湾、香港、米国でそれぞれ400件以上、欧州で380件ほど、オーストラリアで180件ほどです。20代と30代が約6割を占め、約7割が2回目以上の訪日でした。割合は、この5つの空港で答えた人の中のものです。
便利だと感じたこと
同じ調査では、無料の公衆無線LAN、クレジットカードとデビットカードの利用、多言語の表示、施設のスタッフとのコミュニケーション、公共交通の利用について、8割以上の人が、どこかの都市で便利だと感じたと答えています。
スタッフとのコミュニケーションを便利だと感じた理由は、スタッフが英語か自分の言葉を話せたことが66%、通訳の機器やタブレット、指さしの会話シートなどを使えたことが51%でした。困ったことの順位は、こうした答えと並べて読みます。
困ったことの上位
令和7年度に、旅行中に困ったこととして多く選ばれたのは次の7項目です。宿の中で先に整えられることを、右の列に並べました。
| 困ったこと | 割合 | 宿でできること |
|---|---|---|
| ごみ箱の少なさ | 17.2% | 客室に英語でごみの分け方を書き、外で出たごみを館で引き取れるかを伝える |
| 施設等のスタッフとのコミュニケーション | 15.4% | よく尋ねられることの英語の答えを用意し、翻訳アプリを使う場面を決める |
| 観光地や地域の混雑 | 12.9% | 近くの名所の空いている時間と、大浴場や朝食の混む時間を伝える |
| 交通機関の利用 | 11.3% | 駅から館まで、館から名所までの乗り場と行き方を英語で書く |
| 多言語表示の少なさ・わかりにくさ | 10.9% | 館内の表示と客室の案内を英語でそろえ、訳を省かない |
| クレジット/デビットカードの利用 | 10.7% | 使えるカードと、現金だけの場所を予約の前に伝える |
| 入国手続き | 10.3% | 到着が遅れるときの連絡の仕方を、着く前に伝える |
「困ったことはなかった」と答えた人は43.7%でした。
前回の調査との比べ
令和6年度の調査(2025年4月18日公表、4,189件)と比べると、1位の「ごみ箱の少なさ」は21.9%から17.2%へ4.7ポイント下がりました。「クレジット/デビットカードの利用」は7.8%から10.7%に、「入国手続き」は8.6%から10.3%に上がっています。2位から5位の4項目は、観光庁の資料でおおむね横ばいとされています。
観光庁の資料は、「クレジット/デビットカードの利用」は令和5年度から、「入国手続き」は令和元年度から、困った割合の上昇が続いているとまとめています。「困ったことはなかった」は、令和5年度の29.7%から令和6年度に51.1%へ増え、令和7年度は43.7%でした。令和7年度は、選択肢にいくつか新しい項目が加わっています。
困った場所と宿
ごみ箱の少なさ、スタッフとのコミュニケーション、混雑の3つの項目で困った場所を尋ねた問いでは、宿泊施設(ホテル、旅館、ゲストハウスなど)を挙げた人は1割ほどまででした。スタッフとのコミュニケーションに困った人のうち、宿泊施設を挙げたのは9%で、もっとも多いのは飲食店の38%でした。ごみ箱の少なさに困った人では宿泊施設は10%で、観光スポットや観光案内所が70%です。混雑に困った人では、宿泊施設は3%でした。令和7年度から加わった「宿泊施設の予約や利用」を困ったこととして選んだ人は1.5%です。
町で困ったことがあっても、お客様は宿に戻って休み、次の日の予定を立てます。町で困りそうなことは、帳場や客室の案内で先に伝えておけます。
宿が先に整えられること
- ごみの分け方と捨て場所 ごみ箱の少なさに困った人の9割以上が、捨てたいときに近くにごみ箱がなかったと答え、69%がごみを捨てるのを諦めて持ち帰っています。分け方が分かりにくく、どのごみ箱に何を捨てればよいか判断できなかった人も、訪日の回数によって11%から16%いました。客室に分け方を英語で書き、外から持ち帰ったごみを館で引き取れるなら、そのことも書いておきます。表示の作り方は館内の表示と案内を多言語にするにあります。
- スタッフとのやり取り コミュニケーションに困った人の68%は、スタッフか旅行者自身が自動翻訳のアプリなどを使ってやり取りしていました。よく尋ねられることの答えを英語の短い文で用意し、翻訳アプリを使う場面を館の中で決めておきます。口で伝える言い回しは帳場と客室で使う英語の接客フレーズにあり、翻訳アプリを使うときに確かめることも記事にしています。
- 混む時間の案内 混雑に困った人の33%は、混雑の状況が分からなかったと答えています。近くの名所の空いている時間帯や回る順番を、到着前のメールや客室の案内で伝えます。大浴場や朝食の混む時間も、同じように伝えられます。到着前に尋ねることは着く前の聞き取りの作り方にまとめています。
- 交通の案内 交通機関で困った内容は、目的地までのルートの検索が45%、乗り場と降り場の場所が38%でした。最寄りの駅やバス停から館までと、館から近くの名所までを、乗り場の名前と行き方まで英語で書きます。調査の資料には、電車やバスに荷物を置く場所が足りないというインターネット上の声も載っています。大きな荷物を持って動くお客様には、手荷物の配送の案内も役に立ちます。
- 館内の表示 多言語表示で困った内容は、多言語に対応していない、または表示の言語が足りないが67%、記載の量が原文より少ないが24%、誤訳があったが20%でした。館内の表示と客室の案内は、英語の訳を省かず、日本語と同じ中身で書きます。
- カードの支払い カードで困った内容は、カードが使えなかったが46%、カードが使えるかどうか分からなかったが23%でした。使えるカードの種類と、現金だけの場所があるかを、予約の前と帳場の両方で伝えます。書き方は支払い方法を英語で案内する書き方にあります。
- 到着の遅れ 入国手続きで困った理由は、待ち時間や手続きの時間が長いが58%でした。空港を出る時刻が読みにくいお客様には、遅れるときの連絡の仕方と、夕食に間に合わないときの扱いを着く前に伝えます。到着の遅れと夕食の時刻を英語で伝えるに例文があります。
客室の案内に置く英語の例です。分け方、時刻、カードの種類は、貴館の実際に合わせて書き換えます。
Please separate your rubbish into burnable waste, plastics, and cans and bottles. If you have rubbish from your day out, our front desk will be glad to take it.
ごみは、燃えるごみ、プラスチック、缶とびんに分けてください。外出先で出たごみも、フロントでお預かりします。
The large bath is usually quiet between 14:00 and 16:00, and after 21:00.
大浴場は、14時から16時までと21時以降が比較的空いています。
We accept Visa, Mastercard, American Express and JCB. Drinks from the shop are cash only.
Visa、Mastercard、American Express、JCBがお使いいただけます。売店のお飲み物は現金のみです。
よくある質問
訪日外国人が旅行中に困ったことの1位は何ですか
観光庁の令和7年度の調査(2026年4月28日公表)では、「ごみ箱の少なさ」が17.2%で1位でした。前回の令和6年度に続いての1位で、前回の21.9%からは下がっています。困った人の9割以上は、ごみを捨てたいときに近くにごみ箱がなかったと答えています。
観光庁の困りごとの調査はどのように行われていますか
令和7年度は、2025年11月18日から2026年1月13日まで、成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港で、日本を出国する前の訪日外国人旅行者に対面で尋ねました。回答は4,110件で、困ったことは複数選べます。令和6年度は4,189件でした。
困ったことはなかったと答えた人はどれくらいいますか
令和7年度は43.7%でした。令和5年度は29.7%、令和6年度は51.1%で、令和7年度は前回より7.4ポイント下がっています。令和7年度は、選択肢にいくつか新しい項目が加わっています。
前回の調査より増えた困りごとは何ですか
上位の項目では、「クレジット/デビットカードの利用」が7.8%から10.7%に、「入国手続き」が8.6%から10.3%に上がりました。カードで困った人の46%はカードが使えなかったと答え、23%はカードが使えるかどうか分からなかったと答えています。
旅館やホテルで困ったという声はありますか
困った場所を尋ねた問いで宿泊施設を挙げた人は、ごみ箱の少なさ、スタッフとのコミュニケーション、混雑のどれでも1割ほどまででした。スタッフとのコミュニケーションに困った人のうち宿泊施設を挙げたのは9%、ごみ箱の少なさでは10%、混雑では3%でした。令和7年度から加わった「宿泊施設の予約や利用」を困ったこととして選んだ人は1.5%です。
まとめ
観光庁の令和7年度の調査(2026年4月28日公表)では、訪日外国人が旅行中に困ったことの1位は「ごみ箱の少なさ」17.2%で、「施設等のスタッフとのコミュニケーション」15.4%、「観光地や地域の混雑」12.9%が続きました。「困ったことはなかった」は43.7%です。ごみ箱、スタッフとのコミュニケーション、混雑で困った場所として宿泊施設を挙げた人は1割ほどまででした。ごみの分け方、言葉のやり取り、混む時間、交通、表示、カードの案内は、宿が先回りして伝えられることです。客室の紙、帳場、到着前のメールに、同じ英語の文を置きます。STAYGOコンサルティングがお作りする業務OS(予約とお客様のご要望を一か所で扱う、貴館専用の仕組み)では、こうした案内の英語の文を、到着前のメッセージで送れる形にまとめます。
出典と調べ方
四つのページと資料は、記事を書いた2026年10月15日に開いて読み、確かめました。グラフの数は、PDFの図を開いて一つずつ読み取っています。宿でできることは、調査の結果をもとにSTAYGOコンサルティングが考えたもので、観光庁の資料に書かれていることではありません。机上で調べたもので、観光庁に問い合わせてはいません。
- 観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境に関する調査を実施しました」(2026年4月28日)(令和7年度の調査期間、5つの空港、4,110件、上位7項目と割合、困ったことはなかった43.7%、項目ごとの困った場所と内容と対応)
- 観光庁 報道発表資料(令和8年4月28日)(令和5年度、令和6年度、令和7年度の上位項目と困ったことはなかったの割合)
- 観光庁 別紙「令和7年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」調査結果」(空港ごとの調査日と回収件数、回答者の内訳、全項目の2か年の比較と上位項目の4か年の比較、便利だと感じたこと、項目ごとの困った場所と理由と対応、インターネット上の声)
- 観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境に関する調査を実施しました」(2025年4月18日)(令和6年度の調査期間と4,189件、困ったことはなかった51.1%、ごみ箱の少なさ21.9%、混雑の項目の新設、入国手続き8.6%)