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家で使う漆:本物の漆と合成塗装の見分け方とお手入れ

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漆はウルシの木の樹液を精製した天然の塗料で、日本の家庭用品の表示の決まりでは、塗装面のすべてに天然の漆だけを使った食器に限って「漆器」と表示できます。ウレタン、カシューなどの樹脂で仕上げた品は、そのことを表示しなければなりません。お手入れは簡単で、湯か水で手洗いし、柔らかい布で拭き、食器洗い機・電子レンジ・直射日光を避けます。

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漆とは

林野庁は、漆をウルシの木から採った樹液と樹脂の混合物を精製した塗料と説明しています。食器や工芸品、建物の塗装や接着に長く使われてきました。

いま日本で使われる漆の多くは国産ではありません。林野庁の令和6年度「森林及び林業の動向」によると、2023年の国内消費量は29.8トン、国内生産量は1.7トンで、消費量の5.5%にあたります。2014年度に文化庁が国宝・重要文化財建造物の保存修理に原則として国産漆を使う方針を示したことを受けて、生産量は2015年以降増えています。漆の産地が気になる場合は、作り手に直接たずねてください。品が作られた場所と、その漆が採れた場所は違うことがあります。

表示の読み方

漆やカシュー樹脂塗料を塗った木製・合成樹脂製の食器や台所用品について、消費者庁は家庭用品品質表示法に基づき、表示しなければならない事項を示しています。「漆器」という品名は、塗装面のすべてに天然の漆だけを使った場合に限って使えます。カシューや合成樹脂の塗料を使った品は「合成漆器」などの品名で表示し、漆と合成塗料を混ぜて使った品は「漆器」と表示できません。

表示には、表面塗装の種類と素地の種類も書かれています。確かめたい用語は次のとおりです。

  • 漆塗装:漆による塗装
  • ウレタン塗装:ウレタン樹脂塗料による塗装
  • カシュー塗装:カシュー樹脂塗料による塗装
  • メラミンアルキド塗装とユリアアルキド塗装:メラミンアルキド樹脂塗料、ユリアアルキド樹脂塗料による塗装
  • 天然木:素地が天然の木であること。括弧で木の種類が添えられることがあります
  • 木粉:樹脂に木の粉を混ぜた素地。重量の割合が百分率で書かれます

家具や大きな品

2種類以上の塗装を使った場合は、塗装した部分ごとに種類を示すことになっており、下塗りは括弧書きで「下地塗装」と添えることができます。通常の使い方で置いたときの投影面積が200平方センチメートル未満の小さな品は、表面塗装と素地の種類だけを表示できます。

この表示の決まりの対象は、食器や台所用品です。漆塗りのダイニングテーブルや盆の台、箪笥は対象の外にあるため、どの面にどの塗装をしているか、合成の下塗りがあるか、素地は何の木か、後で修理や塗り直しができるかを、作り手や店に書面でたずねてください。答えは領収書と一緒に保管しておきます。

年に数回訪れる家のための漆の選び方

合成塗装にも向いた使い道があります。ウレタン塗装の盆は、よく使う台所には理にかなった選択になり得ます。大切なのは何を買うかを知っていることです。表示と値段、店の説明がすべて合っているかを確かめてください。

何週間も閉めたままにする東京の部屋に置く品なら、店先でいくつか聞いておくと後の手間が省けます。

  • 表示の品名は「漆器」か「合成漆器」か、塗装と素地は何と書かれているか
  • 素地は無垢の木か、木の種類は何か
  • 作り手が勧めるお手入れは何か、下げ札に書かれているか
  • 作り手や店で修理や塗り直しができるか、海外からどう連絡すればよいか
  • 店で梱包し、東京の住所へ送ってもらえるか

毎日の使い方と洗い方

漆は使うために作られています。次のお手入れは、消費者庁が漆器の表示について挙げている例に沿ったものです。

実際には、洗ったらすぐに一つずつ拭いて水気を取り、陶磁器や金属と重ねないようにします。表面に傷がつくことがあるためです。

  • 使った後は湯か水で洗い、柔らかい布で拭く
  • たわしや磨き粉で磨かない
  • 酢やレモンなど酸の強いものを入れたままにしない。表面が変質し、つやがなくなることがあります
  • 電子レンジに入れない
  • 食器洗い機で洗わない

光としまい方と空けておく部屋

消費者庁の案内では、変色や変形のおそれがあるため直射日光を避けて保管することも挙げられています。東京の部屋なら、日の当たる窓辺や午後の光が差す棚に漆を置かず、エアコンの吹き出し口や暖房器具の前にも置かないということです。

長く家を空ける前には、どの品も完全に乾いていることを確かめ、柔らかい布か紙で包み、窓から離れた扉付きの収納にしまいます。次に訪れたら包みをほどき、明るいところで状態を見てから使ってください。閉めている間に部屋が湿りがちなら、部屋全体の湿気に気を配ります。空き家の湿気についての記事に手順をまとめています。

欠け・すり減り・修理

漆は漆の職人が直し、塗り直すことができます。縁のすり減り、欠け、つやの落ちたところは、たいてい作り手か購入した店に相談する内容です。石川県の輪島のような産地には、作り手と販売店の組合があります。

家庭にあるもので傷を埋めたり磨いたりしないでください。いつ、どのように傷んだかを書き留め、はっきりした写真を撮り、元の表示か領収書と一緒に作り手へ送ります。

STAYGO ATELIER にできること

STAYGO ATELIER は、食卓や部屋に合う漆の品をデザイナーの目で選び、それぞれの塗装を作り手に確かめたうえで、購入と配送を手配します。作り手や店へのお支払いはお客様から直接となり、私たちがお宅を訪ねたり品を置いたりすることはありません。

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よくいただく質問

漆器は食器洗い機で洗えますか

洗えません。消費者庁が漆器の表示について示す例には、食器洗い機で洗わないこと、電子レンジに入れないことが含まれています。湯か水で手洗いし、柔らかい布で拭いてください。

本物の漆と合成の塗装はどう見分けますか

日本語の表示を読みます。消費者庁の案内では、塗装面のすべてに天然の漆だけを使った食器に限り「漆器」と表示でき、ウレタンやカシューの塗装は「ウレタン塗装」「カシュー塗装」と表示されます。

表示の決まりは漆塗りの家具にも当てはまりますか

この決まりの対象は、木製や合成樹脂製の食器と台所用品です。テーブルや盆の台、棚については、どの面にどの塗装をしているか、素地は何の木かを作り手に書面でたずねてください。

漆器は修理できますか

できます。漆は漆の職人が直し、塗り直すことができます。写真と元の表示を添えて、作り手か購入した店に連絡してください。

この記事は表示の決まりを一般的な情報として説明するものです。個別の品や事例については、作り手や販売店、または消費者庁におたずねください。

出典

  1. Consumer Affairs Agency, labelling guide for tableware and kitchen items coated with urushi or cashew resin (漆又はカシュー樹脂塗料等を塗った食事用、食卓用又は台所用の器具) (2026)
  2. Forestry Agency, Annual Report on Forest and Forestry in Japan FY2024 (令和6年度 森林及び林業の動向), chapter 2 (2025)
  3. Wajima Lacquerware Commerce and Industry Cooperative (輪島漆器商工業協同組合) (2026)

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