本物の神戸ビーフとは、兵庫県で生まれた但馬牛を、兵庫県の指定生産者が育て、兵庫県内の指定食肉センターで処理し、歩留等級がAかB、肉質等級が4か5、脂肪交雑がBMS No.6以上、枝肉重量が500 kg未満と格付けされた牛肉です。いちばん安心して食べられるのは、神戸肉流通推進協議会の指定登録店に載っている店で、ブロンズ像と指定登録証を掲げ、お皿にのった牛の10桁の個体識別番号を伝えられます。私たちが確かめた神戸の指定店では、赤身の部位を使った神戸ビーフのランチが1人¥8,020から、サーロインやフィレのコースはランチの¥12,650から¥45,980まででした(税込)。

この手引きでは、協議会と農林水産省が定める決まり、出された肉の確かめ方、神戸ビーフと松阪牛・近江牛・米沢牛の違い、そして神戸と京都の指定店5軒が自店のメニューに載せている料金を説明します。決まりと料金はすべて2026年10月14日に公式のページで読み、出典は最後に載せています。ほかの食事の計画も立てている方は、日本の名店の席をどう取るかで予約の側を扱っています。

要点


神戸ビーフと呼べる条件

神戸ビーフは認定を受けた名前で、兵庫の神戸肉流通推進協議会が持ち、管理しています。協議会は2007年に地域団体商標として登録し、さらに農林水産省の地理的表示(GI)として登録第3号で保護されています。名称は「神戸ビーフ」「神戸肉」「神戸牛」で、登録された生産地は兵庫県です。

牛について

但馬牛に限ります。牛は但馬牛でなければなりません。黒毛和種の系統の一つで、協議会によれば江戸時代から純粋な血統が守られてきました。但馬牛の両親から兵庫で生まれ、県内の指定生産者が繁殖・肥育し、兵庫県内の指定食肉センターで処理されることが条件です。対象は未経産の雌牛と去勢牛だけです。農林水産省の登録簿には、兵庫県が持つ種雄牛だけで交配してきた系統であることも書かれています。

育て方。協議会によると、子牛は子牛市場のあと約2年肥育され、30から32か月ほどで出荷されます。黒毛和種の一般的な肥育より2から4か月長い計算です。昔からの言い伝えについては、ビールを飲ませる農家はほとんどなく、音楽やマッサージで肉が良くなるという確かな根拠もないと書いています。

格付けの基準

枝肉が格付けされたあと、三つの数字を満たす必要があります。協議会の神戸ビーフ公式サイトと、農林水産省の地理的表示の登録簿に定められているとおりです。

神戸ビーフの認定基準
項目条件
歩留等級AまたはB
肉質等級4または5
脂肪交雑1から12のうちBMS No.6以上
枝肉重量(雌牛)270 kgから499.9 kg
枝肉重量(去勢牛)300 kgから499.9 kg

重さに上限があることに驚く方は多いです。協議会の説明では、但馬牛の枝肉は平均約420 kgで全国平均より約50 kg軽く、大きく育ちすぎるとこの品種のきめ細かな肉質が失われると生産者は考えています。毎年市場に出る但馬牛およそ7,000頭のうち、神戸ビーフに認定されるのは約5,500頭で、協議会は神戸ビーフを日本で食べられる牛肉の約0.2%未満としています。

この基準のどれかに届かなかった但馬牛も但馬牛であることに変わりはなく、それ自体の証明書が付きます。ただ神戸ビーフではないので、店がそう呼ぶべきではありません。

黒い皿にのった、白いサシの細かく入った和牛の厚いステーキ二枚

A5とBMSをわかりやすく

日本のメニューにあるアルファベットと数字は、日本食肉格付協会が付けるものです。協会はどの品種の枝肉も、同じ全国の基準で格付けします。協議会の神戸ビーフのFAQでも、但馬牛の枝肉はすべてこの協会が格付けすると確認できます。

アルファベットは歩留です。枝肉からどれだけ使える肉が取れるかを表します。Aは標準より上で歩留基準値72以上、Bは標準で69以上72未満、Cは標準より下です。

数字は肉質です。1から5までで、脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まりときめ、脂肪の色沢と質の四つで判定します。枝肉には四つのうちいちばん低い評価が付くので、5を取るにはすべてが優れていなければなりません。

BMSは肉質等級の中の脂肪交雑の尺度です。牛脂肪交雑基準はNo.1からNo.12まであります。脂肪交雑について、等級5にはBMS No.8からNo.12、等級4にはNo.5からNo.7、等級3にはNo.3かNo.4が必要です。

ここから二つのことが言えます。A5はよく育った牛ならどれでも届きうる等級で、神戸ビーフを意味するものではありません。また神戸ビーフはA4、B4、A5、B5のどれでもあり得ます。決まりがBMS No.6以上を求めるので、等級4の神戸ビーフは4の帯の上のほうに位置します。両方を出している店もあります。たとえばモーリヤは、神戸ビーフの部位と、自店が選んだほかのA5和牛を並べて載せていて、料金は大きく違います。

席での確かめ方

協議会は牧場から店までの証拠のつながりを定めていて、その多くはお客様の目でも確かめられます。

番号が見当たらなければ、尋ねてください。ステーキを出す店には表示が求められています。私たちが手配する旅では、席で証明書と個体識別番号を見せていただくよう、事前に書面で店にお願いします。

神戸ビーフとほかの銘柄和牛

日本ではいくつかの牛肉の名前が地理的表示として保護されています。農林水産省の登録簿はそれぞれを独自の言葉で説明していて、決まりは同じではありません。

農林水産省の地理的表示の登録簿にある四つの牛肉の名前
名称地域登録簿の記載
神戸ビーフ、第3号兵庫牛肉として仕上げた但馬牛で、AかBの4以上、BMS No.6以上
特産松阪牛、第25号三重県松阪周辺の旧22市町村生後12か月までに兵庫から導入した未経産の黒毛和種の雌牛を、900日以上肥育したもの
米沢牛、第26号山形県置賜地域明治時代から評価され、和牛の平均より約20%高く取引される
近江牛、第56号滋賀オレイン酸が多く融点の低い脂肪。約400年前から生産されている

知っておくとよいことが一つあります。登録された特産松阪牛は、長く肥育する松阪牛の最上位の区分で、兵庫から買い入れた雌の子牛から始まります。つまり但馬の系統と出どころを同じくしています。二つは別々の県で、別々の決まりのもとで仕上げられ、認定されます。近江牛は、その登録簿の記載でも日本で最も古い牛肉の銘柄の一つとされています。どれを好むかは好みの問題です。

鉄板の上で切り分けられた、中が桃色に焼けた牛肉のステーキ

鉄板焼き しゃぶしゃぶ すき焼き

鉄板焼き。神戸ビーフを食べる方の多くはこのかたちです。目の前の鉄板で、料理人がステーキや野菜、多くの場合は魚介も焼きます。1945年に神戸で開いたみそのは、鉄板焼きステーキを初めて出した店と自らを紹介していて、神戸店ではテーブルごとに専属の料理人が焼きます。コースは部位と重さで値段が決まり、たいていはサーロイン、フィレ、またはランプやモモのような赤身の部位を、80 gから200 gで選びます。

炭火焼き。神戸のあら皮は、肉を串に刺し、窯の備長炭で焼きます。店は「あら皮流」と呼んでいます。ステーキを選べるおまかせコースを一つだけ出しています。

しゃぶしゃぶ。薄切りの肉を熱いだしにくぐらせ、ポン酢かごまだれに付けます。脂が落ちるので、サシの入ったステーキが重いと感じる方に向きます。神戸プレジールは神戸ビーフのしゃぶしゃぶと、蒸した「せいろ蒸し」をランチとディナーで出しています。どちらも事前の予約が必要で、2名からです。

すき焼き。甘い醤油の割り下で薄切りを煮て、生卵に付けます。三つの中でいちばん濃厚で、家族の食事にも向きます。指定店にはすき焼きとしゃぶしゃぶを両方出すところもあり、私たちは街と日に合わせて一軒を選びます。

どこで食べるか いくらかかるか

下の5軒はすべて協議会の指定店の一覧に載っていることを2026年10月14日に確かめ、どの店も神戸ビーフの料金を自店のサイトで公表しています。料金は1人あたりで、各メニューの神戸ビーフのコースやセットのいちばん安いものから高いものまで、税込です。モモやランプのような赤身の部位は、サーロインやフィレよりずっと安くなります。ほかの和牛も出している店では、その料理は除きました。

指定店5軒の神戸ビーフ、2026年10月14日時点の公式料金、1人あたり税込
店指定店の一覧ランチディナー
神戸プレジール本店(神戸・三宮)あり、第447号カウンターコース、神戸ビーフのモモ80 g ¥9,570、サーロイン80 g ¥12,650からフォアグラ付き150 g ¥23,650カウンターコース、フィレ100 gまたはサーロイン120 g ¥17,710、伊勢海老付きで¥32,010まで。別に10%のサービス料
みその神戸店(神戸・三宮)あり、第661号神戸ビーフランチ、ロースステーキ150 g ¥23,100。ディナーのコースもランチで注文可神戸ビーフAコース150 g ¥25,300、オマール海老半身付きの特別コース¥37,400。17:00以降は別に10%のサービス料
モーリヤ本店(神戸)あり、第207号神戸ビーフのウチモモ120 gのセット¥8,020、サーロイン(A5)130 g ¥21,780からフィレ(A5)150 g ¥34,480Bコース、ウチモモ120 g ¥9,090、サーロイン(A5)130 g ¥22,850からフィレ(A5)150 g ¥35,550
あら皮(神戸)あり、第1989号(会社名で掲載)シェフのおすすめコース¥45,980(税・サービス料込)。サイトに載る料金はこのコースひとつ
モーリヤ祇園(京都)あり、第898号神戸ビーフのランプ120 g ¥9,000、サーロイン(A5)120 g ¥21,000からフィレ(A5)180 g ¥40,800神戸ビーフのサーロイン(A5)120 g ¥24,500からフィレ(A5)180 g ¥44,300

神戸プレジールは、県の農業協同組合の連合会であるJA全農兵庫の直営で、2008年にホテル ザ ビー 神戸の建物で開きました。三宮の各駅から歩いて5分です。カウンターコースにはスープ、サラダ、兵庫の野菜、ご飯、デザートが付きます。月曜が定休日で、ランチは11:30から15:00、ディナーは17:00から22:00です。

みその神戸店は自社ビルの7階と8階にあり、阪急神戸三宮から歩いて2分で、客席から街の夜景が見えます。テーブルごとに料理人が付きます。ランチは11:30から14:30、ディナーは17:00から22:00で、休みは12月30日から1月3日だけです。キャンセルの規定では、メニューを決めていた場合は料理代の30%と税、決めていなかった場合は1人¥3,300がかかります。

モーリヤ本店は1885年から同じ場所で神戸ビーフを扱ってきたとしています。3フロアで50席、営業は11:00から22:00です。モーリヤは神戸の各店の休業日を月ごとに公表しているので、お客様の日付で暦を確かめます。

あら皮の営業は12:00から15:00と17:00から22:00で、日曜が定休日、服装はカジュアルシックをお願いしています。コースは一口の前菜から炭火焼きのステーキ、サラダ、デザートまでで、客席は29席、個室が一つあります。

モーリヤ祇園は京都の店で、旅程が神戸まで届かないときに選ぶ店です。ディナーはランチのセットにアミューズと前菜が加わります。

飲み物は別です。みそのはグラスワインを¥880から載せていて、神戸プレジールのボトルは¥6,050からです。食事が旅の予算全体にどう収まるかは、オーダーメイドの日本旅行にかかる費用にまとめています。

晴れた空の下、港の上にそびえる赤い格子の神戸ポートタワー

神戸 京都 大阪 東京

神戸ビーフはどこで出されても同じように認定されていて、協議会の一覧には日本中と海外の店が載っています。神戸で食べる理由は、選べる店の多さと料金です。神戸市内だけでも指定店の一覧は長く、上の店のほとんどは三宮駅から歩いてすぐです。

大阪からなら、神戸は気軽な半日の外出か、夕食に出かける距離です。あら皮は新神戸駅から車で10分、三宮から歩いて10分としています。日帰りの神戸は道頓堀の先の大阪で扱っています。

京都では、モーリヤ祇園なら街を離れずに神戸ビーフのディナーをとれます。

東京では、一覧に渋谷から赤坂、六本木まで多くの指定店とホテルが載っています。東京のメニューに神戸ビーフとあれば、その店舗は一覧に載っているはずです。和牛、但馬牛、A5と書かれたメニューは別のものを指していて、それ自体がすばらしい肉であることもあります。

ランチかディナーか

同じ肉ならランチのほうが安くなります。神戸プレジールでは、神戸ビーフのサーロイン120 gのカウンターコースがランチで¥17,050、ディナーで¥17,710で、ディナーはさらに10%のサービス料がかかります。モーリヤ本店では、神戸ビーフのサーロイン130 gがランチのセットで¥21,780、ディナーのBコースは¥22,850です。みそのでは、10%のサービス料は17:00以降にだけかかります。

ディナーには景色と時間があります。みそのの上の階は街の灯りに面していて、モーリヤは夜景付きのディナープランを出しています。その日の主役になる食事なら、ディナーのほうがふさわしい場です。

実際的な組み方。大阪や京都から来るなら、三宮の近くでランチをとり、午後は北野か港で過ごします。神戸や有馬温泉に泊まるなら、ディナーのほうが楽です。

神戸ビーフの食事の手配

お客様のお名前で席を手配し、牛肉で大事になる点を事前に日本語で店へ伝えます。

カウンターでの作法は上質な旅のための日本の作法にまとめています。

出典と調べ方

決まり、一覧の記載、メニューはすべて、下に挙げた公式サイトで2026年10月14日に読みました。店への問い合わせはしていません。料金は変わり、メニューは季節で変わり、年に一度料金を改める店もあります。手配するときに最新のメニューを確かめます。料金は、注記のないかぎり公表どおりの税込です。

よくあるご質問

その店が本物の神戸ビーフを出しているか、どう見分けられますか

その店舗が神戸肉流通推進協議会の指定店の一覧に載っているかを確かめ、協議会が掲示を求めているブロンズ像と指定登録証を探してください。そのうえで10桁の個体識別番号を尋ねれば、協議会の但馬牛証明システムで調べられます。

A5の和牛はすべて神戸ビーフですか

いいえ。A5は日本食肉格付協会による全国共通の等級で、どの枝肉でも取ることができます。神戸ビーフはさらに、兵庫で生まれ育った但馬牛であることが条件で、脂肪交雑がBMS No.6以上であれば、A4、B4、A5、B5のどれにも格付けされ得ます。

神戸で神戸ビーフを食べると1人いくらかかりますか

2026年10月14日に読んだ公式メニューでは、赤身の部位を使った神戸ビーフのランチがモーリヤ本店で¥8,020から、サーロインのコースが神戸プレジールで¥12,650からでした(税込)。ディナーのコースは神戸プレジールの¥17,710から、あら皮のおまかせコースの¥45,980までで、飲み物は別です。

東京でも神戸ビーフを食べられますか

はい。協議会の指定店の一覧には、東京のレストランやホテルが数多く載っています。東京で出される神戸ビーフも同じように認定されているので、確かめ方も同じです。一覧に載る店舗、ブロンズ像と登録証、そして個体識別番号です。

神戸ビーフはランチとディナーのどちらがよいですか

お得なのはランチです。私たちが確かめた店では同じ肉が昼のほうが安く、みそのと神戸プレジールは10%のサービス料をディナーにだけかけています。その日の主役になる食事なら、ディナーが向きます。

神戸ビーフの席はSTAYGOが手配します

日程、旅で回る街、食事の制限をお知らせください。その日に合う指定店を2、3軒、それぞれでおすすめする部位とコース、公表されている1人あたりの料金を添えてお返しし、お選びいただいた店を手配します。

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