北陸は、本州の中央で日本海に面した地方です。京都になじんだ旅慣れた方が、次に向かうことの多い土地でもあります。城下町の金沢、加賀の温泉町、富山の湾と山々、そして福井の禅の寺、永平寺があります。2024年3月16日からは北陸新幹線が金沢の先の敦賀まで延び、この海岸の全体が東京から一本の線でつながりました。

シンガポールの方にとっては、時期もよく合います。日本政府観光局(JNTO)のシンガポール市場戦略は、地方への旅、温泉、歴史的な宿を訴求の柱に挙げています。またシンガポールの年末の学校休暇は11月下旬に始まり、カニの季節が始まって2週間ほどのころにあたります。この記事では、北陸の1週間を最上の形で過ごすための組み方、つまりどこに泊まり、どの順で、どの季節に巡るかをまとめます。鉄道会社、宿、県の公式の頁を読み、どこにも問い合わせはしていません。出典は最後にまとめています。金沢の町そのもの、庭や茶屋街、工芸については金沢 京都の次にゆっくり歩きたい城下町 →をご覧ください。

要点

北陸の1週間のご相談 →


1週間の組み方

JR西日本によると、東京からのいちばん速い所要時間は、富山まで2時間8分、金沢まで2時間28分です。2024年3月に開業した延伸区間で敦賀までの時間は最大50分縮まり、最速3時間8分になりました。新しい駅は小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀です。この路線は、そのまま東から西への旅程のように読めます。

ほどよい1週間は、富山で1泊か2泊、金沢で2泊、加賀の温泉宿に腰を落ち着けて2泊か3泊、そして永平寺で1泊して福井で終える形です。移動を減らしたい方は、加賀に3泊して金沢へは車で日帰りすることもできます。京都や大阪から入る場合は、逆の順にもできます。

金沢の静かな川沿いに並ぶ古い木造の家並み

4室の宿で過ごす金沢

金沢には大きなホテルもありますが、この町ならではの滞在は旅館です。1867年(慶応3年)創業、数寄屋造りの浅田屋は、一人ひとりに行き届いたもてなしをするため、客室を4室にとどめています。坪庭を眺める部屋で、旬の魚介や甘海老、季節のカニを盛り込んだ加賀料理を、吟味された器でいただきます。金沢駅からタクシーで約10分です。館内にエレベーターはなく、方によっては大事な点です。

初冬に金沢にいる理由は兼六園です。11月1日から庭師が雪吊りを始め、最初に手がける唐崎松は、5本の芯柱から約800本の縄で枝を吊ります。園全体で使うわら縄は約4,000キロに及び、作業は12月中旬に終わる予定です。

加賀の温泉

金沢の南、加賀温泉駅のまわりに、山代と山中の温泉町があります。1週間のうちいちばん長い滞在は、ここに置きます。

1928年に山代温泉で創業したべにや無何有は、ルレ・エ・シャトーの加盟施設で、客室は16室です。どの部屋も「森の庭」に向き、それぞれに温泉の露天風呂があるので、好きなときに湯に入れます。夕食の「懐石 方林」はおまかせの伝統に沿い、加賀の川と森と海の食材を使って、一人ひとりの食事の制限に合わせて仕立てます。主人が茶の湯を点て、九谷焼や山中漆器の工房を訪ねる手配もしています。

山中温泉のかよう亭は、冬の食卓で知られます。昨冬は11月7日から3月20日までカニの会席を、12月から2月中旬までは真鴨鍋の会席を出していました。客室には露天風呂つきの和室もあります。カニの献立は12月30日から1月6日までは対象外で、年末の休暇に合わせて計画するなら知っておきたい点です。

カニの季節

石川県のズワイガニ漁は11月6日に解禁されます。大きな雄のガニは加能ガニの名で売られ、3月20日まで獲ることができ、水揚げした港の名を記した青いタグがつきます。2021年からは最上級を「輝(かがやき)」と格付けしており、その基準は厳しく、漁師たちは解禁日の水揚げでさえ出るとは限らないと言います。いちばんおいしいのは11月から2月です。

福井の越前がに、山陰の松葉がに、それぞれのタグと値段、カニ料理の流れはズワイガニの旅:越前がに・松葉がにと水揚げの港 →で説明しています。

富山の湾と立山

富山市は、ニューヨーク・タイムズの「2025年に行くべき52か所」に選ばれました。深い湾と立山連峰のあいだにあり、食卓はその湾に支えられています。リバーリトリート雅樂倶は23室で、一つとして同じ部屋はなく、畳と温泉の露天風呂を備えた部屋もあります。現代美術と茶の湯に、富山の食材をフランス料理の手法で仕立てた料理を合わせています。春と秋には、富山は立山黒部アルペンルートと富山:山越えとダムと峡谷 →で紹介した山越えの入口にもなります。

福井と永平寺

加賀の西で、新しい区間は芦原温泉と福井を通ります。曹洞宗の大本山、永平寺では、門前の柏樹関に泊まり、僧侶の朝のお勤めに加わることができます。参拝、宿、越前の海岸は福井へ新幹線で:永平寺・柏樹関・越前の海 →にまとめています。

いまの能登半島

金沢の北の能登半島は、2024年の地震からの復興のさなかにあります。和倉温泉でいちばん名の知られた加賀屋は、公式サイトで営業を休止していると伝えています。能登は、開いているところを確かめてから旅程に入れ、変わったことはお客様にそのままお伝えします。

北陸の手配

7日から21日の旅を計画するSignatureでは、まず宿を決めます。北陸の最上の宿は、どこも部屋数がとても少ないからです。そのうえで、列車、車、お店をそのまわりに組みます。カニの夕食はふさわしい夜に、庭は朝早くに、寺はお勤めの始まる時刻に。お支払いはそれぞれといちばん簡単な方法で、ふつうは当日かお部屋付けです。

出典と確かめ方

2026年11月5日に、下の頁を読みました。宿、鉄道会社、県、そのほかどこにも問い合わせはしていません。

よくあるご質問

北陸には何日あればよいですか

5泊から7泊あれば、富山、金沢、加賀の温泉宿、福井を急がずに巡れます。3泊か4泊なら、金沢と加賀に絞るのがおすすめです。

北陸のカニの季節はいつですか

石川県では11月6日に解禁され、雄のガニは3月20日まで獲ることができます。いちばんおいしいのは11月から2月です。

東京から金沢まで列車でどのくらいかかりますか

いちばん速い北陸新幹線で2時間28分です。富山までは2時間8分で、路線は敦賀まで続いています。

金沢と加賀の温泉宿のどちらに泊まるべきですか

時間が許せば両方です。庭と町のために金沢で2泊、湯と食卓のために山代か山中で2泊か3泊。加賀から車で金沢へ日帰りすることもできます。

能登半島を訪ねることはできますか

能登の一部は2024年の地震からの復興のさなかにあり、和倉温泉の加賀屋をはじめ営業していない宿もあります。開いているところを確かめてからご提案します。

北陸の1週間のご相談

日程と、お好みの旅の仕方をお知らせください。宿と1週間の順番を理由とともにご提案し、列車、車、お店をそのまわりに手配いたします。

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手配するお店やバーには、紹介制や会員制のところもあります。お客様に代わってお願いし、お席と日取りはお店の判断によります。名前は公開していません。

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