STAYGOコンサルティング 簡易見立てを申し込む

記事

館内の決まりを英語で伝える

縁側の板の間にそろえて置かれたスリッパ

館内の決まりは、日本のお客様には言わなくても伝わることが多く、海外のお客様には書かないと伝わりません。夜は何時から静かに過ごしてほしいのか、門限はあるのか、どこで靴を脱ぐのか、たばこはどこで吸えるのか。着く前に英語で読めれば、お客様は自分で旅の予定を合わせられます。この記事では、決まりを角の立たない英語で書く型と、そのまま使える例文を日本語訳つきで並べます。時刻はどれも例です。決まりの中身は館が決めることです。

要点

  • 英語の決まりは、お願いすること、短い理由、代わりにできることの三つで書きます。Please や We kindly ask で始め、説明する調子でそろえます。
  • 観光庁の旅館Q&Aは、安全と安眠のために門限を設ける旅館が多いことと、門限がない旅館や遅く戻る客に鍵を渡す旅館もあることを紹介しています。時刻と遅く戻るときの入り方を書きます。
  • 履物は、玄関、館内、畳、手洗いと、場所の順番で書きます。
  • 多くの人が使う場所は原則屋内禁煙で、旅館業の施設の客室は健康増進法の第40条で規定の適用から外れています。客室をどうするかは館が決めて書きます。
  • 決めた英文は、公式サイト、到着前のメール、客室の紙、旅行アドバイザーに渡す1枚に同じ形で置きます。

角の立たない書き方の型

英語の決まりは、三つの部分に分けると柔らかく伝わります。何をお願いするか、なぜか、代わりに何ができるか、です。理由は一文で足ります。代わりの案内があると、お客様は断られたと感じにくくなります。

書き出しは Please で始めるか、We kindly ask を使います。館の過ごし方を説明する調子でそろえると、決まりは受け取ってもらいやすくなります。英語の呼び名は、一つの文書の中で一つに決めておきます。

To help everyone enjoy a restful stay, we kindly ask guests to keep noise to a minimum after 22:00.

皆さまにゆっくりお休みいただけるよう、22時以降はお静かにお過ごしくださいますようお願いいたします。

静かに過ごす時間

旅館の廊下と客室は、ふすまや薄い壁で仕切られていることがあり、声や足音がホテルより伝わりやすい造りです。そのことを一言添えると、お客様は理由に納得できます。

時刻は数で書きます。夜だけでなく、朝の静かな時間もあれば書きます。

Quiet hours: 22:00–7:00

静かにお過ごしいただく時間:22時から7時まで

Our rooms are divided by traditional sliding doors and thin walls, so voices carry easily. Please keep conversations quiet in the corridors, especially at night.

当館のお部屋は昔ながらのふすまや薄い壁で仕切られており、声が響きやすい造りです。特に夜は、廊下でのお話はお静かにお願いいたします。

If you would like to talk late into the evening, the lounge on the first floor is open until 23:00.

夜遅くまでお話を楽しみたい方は、1階のラウンジを23時までお使いいただけます。

門限の伝え方

観光庁の旅館Q&Aは、お客様の安全と安眠を考えて門限を設けている旅館は多く、門限があると深夜以降の外出や入館ができなくなると、海外の旅行者に説明しています。あわせて、門限を設けていない旅館、門限のあとも帳場に人がいて出入りに応じる旅館、遅く戻るお客様に入館用の鍵を渡す旅館もあると紹介しています。

どの形でも、お客様が知りたいのは、何時までに戻ればよいか、遅くなったらどうすればよいかの二つです。夕食の時刻とあわせて、予約の前に読める場所に書きます。

Our front entrance is locked at 23:00. If you plan to return later, please let the front desk know before you go out, and we will give you a key for the side entrance.

正面玄関は23時に施錠いたします。それより遅くお戻りの場合は、お出かけ前にフロントへお知らせください。通用口の鍵をお渡しします。

There is no curfew. After 23:00, please use the side entrance with your room key.

門限はございません。23時以降は、お部屋の鍵で通用口からお入りください。

大浴場の時間

大浴場は、使える時刻と清掃で閉まる時刻を並べて書きます。男女の入れ替えがあるなら、その時刻も書きます。入り方の順番やタトゥーの扱いまで含めた書き方は、お風呂とタトゥーの決まりを英語で書くにまとめています。

Large public baths: 15:00–24:00 and 6:00–9:30 (closed for cleaning 24:00–6:00)

大浴場:15時から24時、6時から9時半まで(24時から6時までは清掃のため閉まります)

履物の決まり

玄関で靴を脱ぐこと、館内ではスリッパを履くこと、畳の上ではスリッパも脱ぐこと、手洗いには専用のスリッパがあること。日本では当たり前の流れも、海外のお客様には初めてのことがあります。

どこで何を履くかを、場所の順番で書くと分かりやすくなります。玄関に置く案内の紙にも同じ文を載せます。

Please take off your shoes at the entrance. Our staff will keep them for you, and slippers are provided for walking inside.

玄関で靴をお脱ぎください。靴は係がお預かりし、館内用のスリッパをご用意しています。

Please remove your slippers before stepping onto the tatami mats in your room. Bare feet or socks are perfect.

お部屋の畳に上がる前に、スリッパをお脱ぎください。素足か靴下でお過ごしいただけます。

The restroom has its own slippers. Please leave them inside the restroom when you come out.

お手洗いには専用のスリッパがございます。出るときはお手洗いの中に置いたままにしてください。

たばこの決まり

改正健康増進法は2020年4月1日に全面施行され、多くの人が使う施設は原則屋内禁煙になりました。喫煙できる場所を設ける施設には、決められた標識の掲示が義務づけられ、20歳未満の方は、喫煙が目的でなくても喫煙できる場所へ立ち入れません。

一方で、健康増進法の第40条は、旅館業の施設の客室を、この規定の適用から外しています。客室を禁煙にするか、喫煙できる部屋を残すかは館が決め、英語で書きます。電子たばこや加熱式たばこも同じ扱いにするかどうかも、あわせて書きます。

All guest rooms and indoor public areas are non-smoking. This includes e-cigarettes and heated tobacco products.

すべての客室と屋内の共用部分は禁煙です。電子たばこと加熱式たばこも含みます。

A smoking area is available outside, next to the main entrance.

喫煙所は、正面玄関横の屋外にございます。

If you would prefer a smoking room, please let us know when booking. We have a limited number available.

喫煙できるお部屋をご希望の場合は、ご予約の際にお知らせください。数に限りがございます。

書いた決まりを置く場所

決まりは、一度英語の文に決めたら、同じ文をいくつかの場所に置きます。どこで読んでも同じ中身であることが、お客様と旅を組む人の安心になります。

  • 公式サイト 予約の前に読めるように、決まりをまとめた頁を一つ作ります。
  • 予約確認と到着前のメール 門限と夕食の時刻は、到着前のメールでもう一度伝えます。聞き取りの作り方は着く前の聞き取りの作り方にあります。
  • 客室と玄関の紙 部屋に置く案内と玄関の表示に同じ文を載せます。表示の作り方は館内の表示と案内を多言語にするにあります。
  • 旅行アドバイザーに渡す1枚 決まりの欄に同じ文を短く載せます。作り方は旅行アドバイザーに渡す1枚の作り方にあります。

帳場で口頭で伝えるときの言い回しは、帳場と客室で使う英語の接客フレーズにまとめています。

よくある質問

決まりを英語で書くとお客様に厳しい宿だと思われませんか

決まりそのものより、着いてから初めて知ることのほうが、お客様には負担になります。理由を短く添え、代わりにできることを続けて書けば、決まりは館の過ごし方の案内として読まれます。

門限を設けていないときも書いたほうがよいですか

書いておくと安心されます。夜遅くに戻るときにどこから入るのか、帳場に人がいるのかを一文で書きます。観光庁の旅館Q&Aも、門限があるかどうかは旅館に問い合わせるよう旅行者に勧めているので、聞かれる前に答えておけます。

客室でたばこを吸えるかどうかは法律で決まっていますか

健康増進法の第40条は、旅館業の施設の客室を、受動喫煙を防ぐための規定の適用から外しています。客室での喫煙をどうするかは、館が決めて書きます。ロビーや食事処など、多くの人が使う場所は原則屋内禁煙で、喫煙できる場所には標識の掲示が義務になっています。

まとめ

館内の決まりは、お願いすること、短い理由、代わりにできることの三つで書くと、角が立たずに伝わります。静かに過ごす時間と門限は時刻を数で書き、遅く戻るときの入り方まで添えます。履物は場所の順番で書き、たばこは客室と共用部分を分けて書きます。決めた英文は、公式サイト、到着前のメール、客室の紙、旅行アドバイザーに渡す1枚に同じ形で置きます。STAYGOコンサルティングの実装では、貴館の決まりに合わせて、この文を英語と日本語でそろえます。

出典と調べ方

三つの頁は、記事を書いた2026年10月7日に開いて読み、確かめました。机上で調べたもので、観光庁や厚生労働省、保健所に問い合わせてはいません。

まずは無料の簡易見立てから

宿の名前と、公式サイト、ご利用中の予約サイトのURLを、LINEかメール([email protected])でお送りください。旅行アドバイザーの目線で拝見し、3日以内に、優先して直したい3点をお伝えします。ご連絡には、翌日中にお返事します。

LINEで簡易見立てを申し込む(無料)