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海外の旅行アドバイザーとは

海外の富裕層のお客様の旅は、お客様に頼まれた旅行アドバイザーが組むことがよくあります。旅行アドバイザーは、お客様の希望を聞いて、宿と移動と体験を組み合わせ、旅を提案する人です。宿にとっては、お客様より先に宿のページを読み、宿をお客様に勧めるかどうかを決める相手です。この記事では、旅行アドバイザーがどんな仕事をしているか、宿のどこを見ているか、旅館・ホテルが用意しておくものをまとめます。
要点
- 旅行アドバイザーは、お客様の希望を聞いて宿と移動と体験を組み合わせ、旅を提案する人です。宿にとっては、お客様より先に宿を読み、勧めるかどうかを決める相手です。
- JNTOのハンドブックによると、米国の富裕層の旅行を専門とする旅行会社は、お客様の要望を聞きながら訪問先や宿泊先を選ぶ形が多く、英国では概ね半数程度が旅行会社を利用しています。
- アドバイザーは、部屋、食事、決まり、行き方、料金と取り消し、返事の速さと確かさを確かめます。
- 宿が用意しておくのは、転送できる1枚、同じ中身の英語の公式サイト、写真、返事の型と窓口です。
旅行アドバイザーの仕事
旅行アドバイザーは、海外の旅行会社に勤めたり、自分で旅行の仕事を営んだりしながら、お客様一人ひとりの旅を組み立てます。お客様と話して、旅の目的、日数、予算、同行者、苦手なことを聞き、それに合う宿、移動、ガイド、体験を選んで提案します。
日本政府観光局(JNTO)の訪日旅行誘致ハンドブックは、米国では個人旅行者の要望に応じて旅行会社が旅程を組み立てる「カスタムツアー」が発達していて、富裕層に適した特別な旅行体験を手配する旅行会社も数多くあると書いています。富裕層の旅行を専門とする旅行会社は、ウェブサイトに旅程を載せていても、そのとおりに手配することは少なく、問い合わせたお客様の要望を聞きながら訪問先や宿泊先を選ぶ形が多い、とも書いています。
英国についても、旅行の大半は個人旅行でありながら、概ね半数程度が旅行会社を利用しているとあります。
お客様がアドバイザーに頼むわけ
同じハンドブックは、初めて日本を訪れる米国のお客様を中心に、言葉が通じないことに不安を感じる方が多く、そのために旅行会社が使われることもあると書いています。新型コロナウイルスの流行を経て、不確かなことを避けたい、柔軟に対応してほしいという理由から、手続きをよく知る旅行会社の需要が富裕層を中心に伸びているともあります。
お客様がアドバイザーに求めているのは、知らない国でも安心して過ごせる旅です。アドバイザーが宿を選ぶときに見るのも、その宿が自分のお客様を安心して任せられるかどうかです。
アドバイザーが宿で見ていること
アドバイザーは、宿をお客様に勧める前に、次のことを確かめます。どれも、お客様に聞かれて答えられないと困ることです。
- 部屋の違い 広さ、寝具、眺め、部屋の風呂。家族や友人どうしで泊まるときの部屋の組み方。
- 食事 夕食の時刻、食事の制限やアレルギーにどこまで応じられるか、いつまでに知らせればよいか。
- 決まり 到着の時刻、貸切風呂、タトゥーの扱い、子どもの年齢と料金。
- 行き方 最寄りの駅や空港からの道のり、送迎の有無と申し込みの期限。
- 料金と取り消し 何が含まれるか、いつから取消料がかかるか、支払いの方法。
- 返事の速さと確かさ 問い合わせに、いつ、どんな中身で返ってくるか。
アドバイザーが聞いてくることは、お客様本人が予約の前に聞いてくることとほぼ同じです。よく届く質問は海外のお客様が予約前に宿へ聞くことにまとめています。
予約が宿に届くまで
アドバイザーからの予約が宿に届く道は一つではありません。アドバイザーが宿へ直接問い合わせることもあれば、日本の手配の会社を通して届くこともあります。
どの道で届いても、最初の予約のときに、誰が予約の窓口で、誰がお客様と話すのかを確かめておきます。食事の制限や到着の時刻を、誰からいつまでに受け取るかも決めます。ここが曖昧なままだと、お客様の希望が宿に届かないまま当日を迎えることがあります。
宿が用意しておくもの
- 転送できる1枚 部屋、食事、行き方、決まり、料金を1枚にまとめた資料です。アドバイザーがお客様へそのまま送れる形にします。作り方は旅行アドバイザーに渡す1枚の作り方にあります。
- 英語の公式サイト アドバイザーは資料のあとに公式サイトも開きます。資料と同じ中身が英語で読めるようにします。JNTOのハンドブックでは、訪日した英国のお客様が出発前に役に立った情報源として、宿泊施設のウェブサイトを挙げた方が27.0%いました。
- 写真 部屋、風呂、食事、外観を、何が写っているか分かる写真で用意します。アドバイザーが提案書に使えるよう、使ってよい範囲も書き添えます。
- 返事の型と窓口 英語の問い合わせを館の共通のアドレスで受け、よく聞かれることへの答えを英語の文で用意します。型は英語の問い合わせに返す型にあります。
最初の一歩
アドバイザーとのつながりは、1通のメールから始められます。送る前に、転送できる1枚と英語の公式サイトを整えておくと、返事をもらったときにすぐ次へ進めます。最初のメールの書き方は旅行アドバイザーへ送る最初のメールにまとめています。
海外の旅行会社と会う場としては、日本政府観光局(JNTO)などが開く商談会もあります。海外の旅行会社と会う商談会と視察の受け入れに書きました。
よくある質問
旅行アドバイザーと予約サイトは何が違いますか
予約サイトは、お客様が自分で日にちと人数を入れて宿を比べ、予約する場所です。旅行アドバイザーは、お客様の希望を聞いて、宿と移動と体験を組み合わせて旅を提案します。お客様が宿の名前を初めて知るのが、アドバイザーの提案書の中ということもあります。
アドバイザーからの問い合わせには何を返せばよいですか
聞かれたことに、日にち、人数、部屋、料金、取り消しの条件を添えて返します。転送できる1枚の資料をあわせて送ると、アドバイザーはそのままお客様に見せられます。返す時刻の目安を決め、館の共通のアドレスから返します。
料金はお客様と同じでよいですか
旅行会社とどの形で料金をやり取りするかは、会社ごとに決めます。宿が受け取る額を示すネット料金の形もあれば、宿の料金から手数料を差し引く形もあります。言葉の意味は用語集にあります。決めた形は、公式サイトや予約サイトに載せている料金と食い違わないかを、あわせて確かめます。
まとめ
海外の旅行アドバイザーは、お客様の希望を聞いて宿と移動と体験を組み合わせ、旅を提案する人です。宿をお客様に勧める前に、部屋、食事、決まり、行き方、料金と取り消し、返事の速さと確かさを確かめます。宿が用意しておくのは、転送できる1枚、同じ中身の英語の公式サイト、写真、返事の型と窓口です。STAYGOコンサルティングは、海外の富裕層のお客様の日本の旅を東京から組んでいて、旅を組む側の目線で、無料の簡易見立てとして貴館の公式サイトと予約サイトを拝見し、優先して直したい3点をお伝えします。
出典と調べ方
二つのハンドブックは、記事を書いた2026年10月6日に PDF を開いて、該当する箇所を読んで確かめました。机上で調べたもので、JNTOに問い合わせてはいません。
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日旅行誘致ハンドブック2023年(米州・オセアニア・中東5市場編)」米国(カスタムツアー、富裕層の旅行を専門とする旅行会社の手配の形、言葉への不安、コロナ禍を経た旅行会社の需要)
- 日本政府観光局(JNTO)「訪日旅行誘致ハンドブック2024年(欧州6市場編)」英国(概ね半数程度が旅行会社を利用していること、出発前に役に立った情報源として宿泊施設ウェブサイト27.0%。ハンドブックが引く観光庁の調査は2019年のもの)