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外国人延べ宿泊者数を都道府県別に見る

観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7,992万人泊で、都道府県別では東京都の6,012万人泊がもっとも多く、大阪府、京都府、北海道、沖縄県が続きます(2026年7月6日公表の確定値)。全国では前の年より9.4%増え、三大都市圏の外の地方部は19.1%増えました。この記事では、都道府県別の上位、地方部の割合、施設の種類と国籍の内訳、月ごとの動きと2026年の速報を、確定値の集計表で確かめて並べます。貴館の地域の数字の見つけ方と、読むときの注意もまとめます。
要点
- 2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7,992万人泊で、前の年より9.4%増えました(2026年7月6日公表の確定値)。延べ宿泊者数に占める外国人の割合は27.2%です。
- 都道府県別では東京都が6,012万人泊でもっとも多く、大阪府が2,452万人泊、京都府が1,829万人泊で、この3都府で全体の57.2%になります。
- 地方部の外国人延べ宿泊者数は6,056万人泊で前の年より19.1%増え、全体に占める割合は2023年の28.5%から2025年の33.7%まで年ごとに上がっています。
- 旅館の外国人延べ宿泊者数は1,028万人泊で、旅館の延べ宿泊者に占める外国人の割合は12.9%、シティホテルは47.2%です。
- 2026年7月の第2次速報値は1,331万人泊(前年同月比6.5%減)、8月の第1次速報値は1,264万人泊(同10.3%減)で、2026年1月分からの調べ方の見直しの影響が含まれている可能性があります。
2025年の全国の数
2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7,992万人泊で、前の年より9.4%増え、2019年より55.6%多くなりました。日本人を含めた延べ宿泊者数は6億6,111万人泊で、そのうち外国人の割合は27.2%です。
宿泊の手続きをした人数で数える実宿泊者数では、外国人は9,965万人でした。1人あたりの平均の泊数は、全体の1.42泊に対し、外国人は1.81泊です。
この年の数は、2026年2月27日に速報値として1億7,787万人泊(前年比8.2%増)が出され、その後に届いた調査票を加えて、2026年7月6日に確定値として公表されました。数を使うときは、確定値か速報値かと、公表日を添えます。
都道府県別の上位
外国人延べ宿泊者数がもっとも多いのは東京都で6,012万人泊、全国の33.4%を占めます。2位の大阪府が2,452万人泊、3位の京都府が1,829万人泊で、この3都府で全体の57.2%になります。
| 都道府県 | 外国人延べ宿泊者数 | 前年比 |
|---|---|---|
| 東京都 | 6,012万人泊 | +5.8% |
| 大阪府 | 2,452万人泊 | −3.5% |
| 京都府 | 1,829万人泊 | +8.0% |
| 北海道 | 1,330万人泊 | +29.0% |
| 沖縄県 | 921万人泊 | +32.8% |
| 福岡県 | 842万人泊 | +14.0% |
| 神奈川県 | 493万人泊 | +11.5% |
| 愛知県 | 486万人泊 | +24.4% |
| 千葉県 | 438万人泊 | −0.7% |
| 山梨県 | 275万人泊 | +7.7% |
| 全国 | 1億7,992万人泊 | +9.4% |
前の年からの伸びが大きかったのは、鳥取県(72.0%増)、新潟県(60.6%増)、三重県(57.7%増)です。上位10都道府県の中でも、沖縄県、北海道、愛知県が2割を超えて伸びました。大阪府(3.5%減)と千葉県(0.7%減)は、前の年を下回っています。
三大都市圏と地方部
観光庁は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の8都府県を三大都市圏、それ以外の道県を地方部として分けています。
2025年の外国人延べ宿泊者数は、三大都市圏が1億1,936万人泊(前年比5.1%増)、地方部が6,056万人泊(同19.1%増)でした。全体に占める地方部の割合は、2023年の28.5%、2024年の30.9%、2025年の33.7%と、年ごとに上がっています。
どの国と地域のお客様が日本で何泊するか、どう手配するかは、海外のお客様を知るの資料にまとめています。
施設の種類別
宿の種類で分けると、外国人延べ宿泊者数がもっとも多いのはビジネスホテルの7,837万人泊で、シティホテルの4,929万人泊が続きます。旅館は1,028万人泊でした。それぞれの延べ宿泊者数に占める外国人の割合を、集計表の数から割り出すと次のとおりです。
| 種類 | 外国人延べ宿泊者数 | 外国人の割合 |
|---|---|---|
| 旅館 | 1,028万人泊 | 12.9% |
| リゾートホテル | 1,492万人泊 | 18.3% |
| ビジネスホテル | 7,837万人泊 | 25.6% |
| シティホテル | 4,929万人泊 | 47.2% |
| 簡易宿所 | 764万人泊 | 23.5% |
| 全体 | 1億7,992万人泊 | 27.2% |
外国人の1人あたりの平均の泊数は、シティホテルが2.05泊、簡易宿所が1.97泊、ビジネスホテルが1.78泊、リゾートホテルが1.56泊、旅館が1.33泊でした。旅館全体では1.20泊です。連泊を組みやすくする売り方は、泊食分離の意味と海外のお客様に合う組み方にまとめています。
国籍別の上位
国籍(出身地)別では、中国が3,036万人泊(19.7%)、台湾が1,997万人泊(12.9%)、韓国が1,773万人泊(11.5%)、米国が1,722万人泊(11.2%)、香港が660万人泊(4.3%)の順で、上位5つで59.6%を占めました。前の年と比べると、中国が20.5%増、米国が18.9%増、台湾が8.5%増で、韓国は1.5%減、香港は15.2%減でした。
国籍別の数は、従業者数10人以上の施設に対する調査から作られています。合計は1億5,425万人泊で、全体の1億7,992万人泊とは一致しません。割合は、この合計に対するものです。
月ごとの動きと2026年の速報
2025年を月ごとに見ると、外国人延べ宿泊者数がもっとも多かったのは4月の1,722万人泊、次が10月の1,685万人泊で、もっとも少なかったのは9月の1,283万人泊でした。延べ宿泊者数に占める外国人の割合は、4月の32.5%がもっとも高く、8月の21.0%がもっとも低くなっています。貴館の空室の多い月と重ねて考えるときは、海外の休暇の暦で閑散期を考えるも手がかりになります。
2026年の数は、毎月の速報で出ています。2026年9月30日に公表された速報では、7月(第2次速報値)の外国人延べ宿泊者数は1,331万人泊で前年同月比6.5%減、8月(第1次速報値)は1,264万人泊で同10.3%減でした。7月は、三大都市圏が9.2%減、地方部が0.9%減です。
観光庁は、2026年1月分の調査から、宿を層に分ける基準を従業者数から客室数に変えました。前年同月比には、この見直しの影響が含まれている可能性があると注記しています。8月の第1次速報値は、2026年10月30日に公表予定の第2次速報値で改められることがあります。
貴館の地域の数字の見つけ方
観光庁の「宿泊旅行統計調査」のページに、年の確定値と毎月の速報のExcelが並んでいます。貴館の地域の数は、次の表で見つかります。
- 集計結果の第2表 都道府県ごとの延べ宿泊者数と、そのうちの外国人延べ宿泊者数です。年計の表と、月ごとの表があります。
- 集計結果の第4表 都道府県ごとに、旅館、リゾートホテル、ビジネスホテル、シティホテル、簡易宿所などに分けた数です。
- 集計結果の参考第1表 都道府県ごとの国籍(出身地)別の数です。従業者数10人以上の施設の調査から作られています。
- 広域市町村(130区分)別の参考表 都道府県をさらに分けた地域ごとの数です。北海道なら石狩、後志、上川のように分かれていて、県の中のどの地域にどれだけ泊まっているかが分かります。
- 推移表 2011年からの年ごとの数と、2026年の月ごとの速報値が、都道府県別に並んでいます。
- 政府統計の総合窓口(e-Stat) 「宿泊旅行統計調査」を開くと、年確定値、第2次速報値、第1次速報値の表がまとめて並んでいます。
県の数と貴館の数を並べるときは、宿泊者名簿や予約の記録から、月ごとの外国人のお客様の延べの泊数を同じ数え方で数えます。予約がどこから来ているかの数え方は、予約の経路を数えるにあります。
数字を読むときの注意
- 延べ宿泊者数の数え方 各日の宿泊者を月の間で足し合わせた数で、単位は人泊です。観光庁の記入要領の例では、1泊が2人、2泊が2人、3泊が1人の5人なら、延べ宿泊者数は9人泊、実宿泊者数は5人です。子どもや乳幼児も1人と数え、食事だけの利用は数えません。
- 外国人の数え方 日本国内に住所を持たない宿泊者を外国人として数えます。住所での区別が難しい施設は、日本国籍を持たない宿泊者を外国人として答えてよいことになっています。
- 対象の施設 旅館業法の営業許可を得たホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所などです。2010年4月から6月の調査からは従業者数10人未満の施設も対象になり、5人から9人の施設は3分の1、4人以下の施設は9分の1を抽出して調べています。それより前の年と比べるときは、この違いに気をつけます。
- 2026年からの変更 2026年1月分から、客室数20室以上の施設は全数を、19室以下の施設は都道府県ごとの抽出率で選んで調べる形になりました。2026年7月の速報の国籍別の数は、客室数20室以上の施設の調査から作られています。
- 速報と確定 第1次速報、第2次速報、年の確定値の順に、集まった調査票が増えて数が改められます。2026年8月の第1次速報は、有効回収率36.5%の調査票で推計されています。
- 誤差 標本で調べている分、数には誤差があります。集計表には標準誤差率が載っていて、2026年7月の第2次速報では、山形県の外国人延べ宿泊者数は標準誤差率が20%を超えており留意が必要と注記されています。県や月を細かく見るほど、誤差に気をつけます。
よくある質問
外国人延べ宿泊者数とは何ですか
宿に泊まった外国人の人数を、泊まった晩の数だけ数えた合計です。1人が3泊すれば3人泊と数えます。宿泊旅行統計調査では、日本国内に住所を持たない宿泊者を外国人としていて、住所での区別が難しい施設は、日本国籍を持たない宿泊者を外国人として答えてよいことになっています。
外国人延べ宿泊者数が多い都道府県はどこですか
2025年の確定値(2026年7月6日公表)では、東京都が6,012万人泊でもっとも多く、大阪府の2,452万人泊、京都府の1,829万人泊が続きます。この3都府で全国の57.2%を占めます。4位は北海道、5位は沖縄県です。
延べ宿泊者数と実宿泊者数の違いは何ですか
延べ宿泊者数は泊まった晩の数の合計で、実宿泊者数は宿泊の手続きをした人数です。1人が2連泊すると、延べ宿泊者数は2人泊、実宿泊者数は1人です。2025年の外国人は、延べ宿泊者数が1億7,992万人泊、実宿泊者数が9,965万人でした。
市町村ごとの外国人宿泊者数はどこで調べられますか
観光庁の宿泊旅行統計調査のページに、都道府県をさらに分けた広域市町村(130区分)別の参考表があり、地域ごとの延べ宿泊者数と外国人延べ宿泊者数が載っています。観光庁のページに載っている表の中では、もっとも細かい地域の分け方です。
宿泊旅行統計調査の調査票が届いたらどうすればよいですか
統計法に基づく一般統計調査で、毎月の宿泊者数を翌月の中旬までに報告します。郵送のほか、政府統計オンライン調査総合窓口や電子メールでも答えられ、観光庁のページに記入要領が載っています。記入要領は、答えた内容を統計以外の目的で使うことはないと説明しています。
まとめ
2025年の外国人延べ宿泊者数は1億7,992万人泊(2026年7月6日公表の確定値)で、前の年より9.4%増えました。東京都、大阪府、京都府の3都府で全体の57.2%を占める一方、地方部の割合は2023年の28.5%から2025年の33.7%に上がっています。旅館の外国人延べ宿泊者数は1,028万人泊で、旅館の延べ宿泊者の12.9%でした。貴館の地域の数は、集計結果の第2表と第4表、広域市町村(130区分)別の参考表、推移表で見つかります。読むときは、確定値か速報値かと公表日、2026年1月からの調べ方の変更、標本の誤差を添えます。STAYGOコンサルティングでは、地域の数と貴館の宿泊の記録を並べて、どの国のお客様にどの時期を案内するかを一緒に考えます。
出典と調べ方
十のページと資料は、記事を書いた2026年10月15日に開いて読み、確かめました。表の数は、観光庁の集計結果のExcelを読み、報道発表資料と報告書の数と照らし合わせています。施設の種類ごとの外国人の割合は、集計表の数から割り出しました。机上で調べたもので、観光庁に問い合わせてはいません。
- 観光庁「宿泊旅行統計調査」(年の確定値と毎月の速報の掲載、2026年1月分からの層化基準の変更、広域市町村130区分の参考表、回答の方法。最終更新日は2026年9月30日)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(確定値))」報道発表資料(2026年7月6日)(外国人延べ宿泊者数1億7,992万人泊と前年比9.4%増、2月27日公表の速報値、都道府県別の数と前年比、三大都市圏と地方部、国籍別、従業者数10人未満の施設の扱い)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査」2025年1〜12月分(年の確定値)集計結果(第2表の都道府県別の外国人延べ宿泊者数、第4表の宿泊施設タイプ別、参考第1表の国籍別、参考1の標準誤差率)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査報告(令和7年1〜12月)」(用語の解説、外国人の割合27.2%と実宿泊者数、月別の数、宿泊施設タイプ別の延べ宿泊者数と一人当たり平均宿泊数、上位3都府の割合、伸び率の高い県)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査(2026年8月・第1次速報、2026年7月・第2次速報)」報道発表資料(2026年9月30日)(7月と8月の外国人延べ宿泊者数と前年同月比、三大都市圏と地方部、有効回収率、層化基準の変更の影響、山形県の標準誤差率、国籍別は客室数20室以上の施設から作成)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査」推移表(2011年から2025年の都道府県別の外国人延べ宿泊者数と、2026年1月から7月の速報値)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査」【参考表】広域市町村(130区分)別集計 2025年(年の確定値)(都道府県を分けた地域ごとの延べ宿泊者数と外国人延べ宿泊者数)
- 観光庁「宿泊旅行統計調査の概要」(調査の対象と抽出の方法、2026年1月調査からの客室数による層化と都道府県ごとの抽出率、宿泊施設タイプの定義、毎月の報告を翌月の中旬まで)
- 観光庁「2026年 宿泊旅行統計調査 記入要領(第1号様式)」(統計法に基づく一般統計調査であること、延べ人数と実人数の数え方の例、外国人宿泊者の定義、飲食のみの利用は数えないこと)
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)「宿泊旅行統計調査」(年確定値、第1次速報値、第2次速報値の表の掲載)