日本の11月は、オーストラリアの方にとっては故郷の晩春にあたり、いちばん好まれる月の一つになりました。オーストラリアの旅行業界誌Traveltalkは2026年7月、日本への総予約が2026年6月30日までの1年で47%増え、11月が春の山とほぼ並んでいると伝えています。理由は紅葉です。月のあいだに、かえでといちょうが山から町へと色を変えていき、旅はそれを追いかけることができます。

この記事では、11月の上旬・中旬・下旬にどこにいるか、それぞれにどの道が合うか、短くなる日が計画をどう決めるかをまとめます。気象庁の記録、日本気象協会とウェザーニューズの予想、寺や庭園や観光団体の頁、国立天文台の日の出と日の入りの表、オーストラリアの業界誌を読み、どこにも問い合わせはしていません。出典は最後にまとめています。春と秋のどちらにするかは桜か紅葉か:日本の旅の時期・混雑・予約を比べる →をご覧ください。

要点

11月の旅のご相談 →


色づきの移り方

気象庁は、観測の目安とするかえでの葉の大部分が色づいた日を記録しています。1991〜2020年の平年値では、その日は奈良が11月21日、東京が11月28日、京都が12月5日、和歌山が12月6日で、東京のいちょうの黄葉は11月23日です。これは観測所の構内の一本の木の日付です。名所の寺は、涼しい谷あいや山の斜面にあり、ふつうはもっと早く見頃を迎えます。平年値は季節の順番を示し、それぞれの場所のいちばんよい日は予想と例年の見頃から読みます。

予想がその先を埋めます。日本気象協会は2026年10月28日、全国的に平年並みか平年より遅くなると見て、京都の嵐山を11月13日から、高尾山を11月15日からとしました。ウェザーニューズは10月29日、嵐山の見頃を11月23日ごろから、高尾山を11月13日ごろとしています。同じ谷で二つの予想が10日離れているのが、ありのままの姿です。11月の旅は、ゆとりを持たせて組むのがよいのです。

11月上旬は高野山と熊野古道

月は紀伊半島の山から始まります。tenki.jpは高野山の例年の見頃を10月下旬から11月上旬とし、今年は11月4日に色づき始めと伝えました。山上の町では、今年は11月3日に秋の大行道と光の夜が催されました。宿坊に一泊し、夜明けの勤行に加わるのが、この山の見方です。

高野山から先は熊野古道です。田辺市熊野ツーリズムビューローは、中辺路のうち発心門王子から熊野本宮大社へ下る美しい短い区間を、約7.5km、2〜3時間、上り約190m、下り約460mとしています。古道の長い日は17〜21km、7〜11時間です。晩秋についてのビューローの助言ははっきりしています。日暮れは早く、谷あいはさらに早いので、暗くなる前に着くように、と。寺と社そのものについては高野山と熊野古道:寺と社と旅の日数 →にまとめています。

11月中旬は京都の北と高尾山

月の半ばには、色づきが町のまわりの山に届きます。京都の北では、鞍馬から貴船へ山を越える道が、この季節の最良の半日の一つです。鞍馬寺の示す時間では、駅と山門から九十九折参道を上がって本殿金堂まで約30分、魔王殿まで30分、貴船神社まで下って20分。愛山費は500円です。tenki.jpによれば、貴船のあたりの例年の色づきは11月上旬から下旬です。貴船川のほとりでの昼食で、歩きを締めくくります。

東京の外では、高尾山が町の秋の山で、今年は11月中旬の予想です。京都の町なかでは、東福寺が11月14日から秋の拝観時間になり、永観堂は11月11日から秋の寺宝展を開きます。

橙と赤の楓の下の道を歩く着物の二人

11月下旬は古都と東京

最後の10日は古都のものです。東福寺の通天橋は、かえでの渓谷を見下ろします。2026年は11月14日から12月6日まで8時30分から開き、秋の拝観料は1,000円です。寺は、通天橋と臥雲橋の上での撮影を控えるよう求める場合があること、三脚を使った撮影はできないことを伝えています。三門と龍吟庵は11月7日から12月6日まで特別に公開されます。永観堂の秋の寺宝展は11月11日から12月6日まで9時から16時、夜のライトアップは11月20日から12月6日まで17時30分から20時30分で、入れ替え制、前売り券はありません。tenki.jpは永観堂の例年の見頃を11月中旬から下旬、清水寺を11月下旬から12月上旬としています。

奈良がすぐあとに続きます。かえでの平年値は11月21日で、tenki.jpは奈良公園の例年の色づきを10月下旬から12月上旬としています。静かな朝の奈良については京都から奈良へ1日:東大寺・春日大社と静かな時間 →をご覧ください。

東京が月を締めくくります。いちょうの平年値は11月23日、かえでは11月28日です。江戸時代の回遊式庭園、六義園は、2026年は11月25日から12月6日まで18時から20時30分に夜の特別観賞を開き、前売り券はオンラインのみで1,000円、当日は1,200円です。庭園の比べ方は東京の日本庭園:六義園、浜離宮、小石川後楽園といつ行くか →にまとめています。

短くなる日

11月の光は美しく、短いものです。国立天文台の2026年の表では、京都の日の出は11月1日が6時17分、日の入りが17時3分、11月30日は日の出が6時45分、日の入りが16時46分です。東京の日の入りは月末に16時28分。山の道や谷の道は、さらに早く光を失います。

私たちは11月の一日をそれに合わせて組みます。歩くのは最初の開門の時間から。昼食はゆっくりと。午後は庭か、湯か、宿で過ごし、夜は夜の拝観でなければ食卓のために。名高い寺がいちばん静かなのも早い時間で、プライベートガイドと車の値打ちはそこにあります。

11月の旅

12〜14泊で色づきを追う形の一例です。月の初めに高野山で宿坊に1泊、熊野古道を2〜3泊で歩き、月の半ばから京都に5泊して奈良へ一日、最後は東京で庭園といちょうを。北の地方をご存じの方は、もっと早く高原から始めることもできます。雪の季節のほかの長野:秋の道と食卓 →をご覧ください。

7〜21日の旅を計画する Signature では、宿坊、熊野古道の宿、ガイド、車、先に送る荷物を手配し、予想が変われば計画の中で日を入れ替えます。寺が静かな時間を設けている場合は、お客様に代わってお願いし、その判断は寺に委ねられます。それぞれといちばん簡単な方法で精算します。ふつうはお部屋付けか当日のお支払いです。

出典と確かめ方

2026年11月5日に、下の頁を読みました。公開の日程と時間は2026年のもので、年ごとに変わります。寺、庭園、予報会社、そのほかどこにも問い合わせはしていません。

よくあるご質問

京都の紅葉はいつがいちばんよいですか

ふつうは11月中旬から下旬です。tenki.jpは永観堂の例年の見頃を11月中旬から下旬、清水寺を11月下旬から12月上旬としています。2026年は二つの主な予想で嵐山が10日離れ、11月13日からと11月23日ごろからでした。

11月上旬では日本の紅葉には早すぎますか

山では早すぎません。高野山の例年の見頃は10月下旬から11月上旬で、高原はさらに早く色づきます。京都、奈良、東京は月の後半です。

鞍馬から貴船へはどのくらい歩きますか

鞍馬寺の示す歩く時間によれば、鞍馬駅から貴船神社まで約1時間20分で、あいだに山越えがあります。入山の愛山費は500円です。

東福寺の通天橋は撮影できますか

寺は、通天橋と臥雲橋の上での撮影を控えるよう求める場合があるとし、三脚は使えません。2026年は11月14日から通天橋が8時30分に開きます。

11月の日本は何時ごろ暗くなりますか

2026年の京都の日の入りは11月1日が17時3分、11月30日が16時46分、東京は月末に16時28分です。歩くのは早く始め、昼過ぎには終えるのがよく、谷あいではなおさらです。

11月の旅のご相談

日程と、どのくらい歩きたいかをお知らせください。色づきを追う道筋を、宿と歩く道と静かな時間とともに、それぞれの理由を添えてお見せします。

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手配するお店やバーには、紹介制や会員制のところもあります。お客様に代わってお願いし、お席と日取りはお店の判断によります。名前は公開していません。

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