東京の三つの大きな回遊式庭園は、駒込の六義園、飯田橋近くの小石川後楽園、そして海辺の浜離宮恩賜庭園です。どれも東京都公園協会が管理し、開園は9時から17時(入園は16時30分まで)、休園は12月29日から1月1日だけで、入園料は一般300円、65歳以上150円です。三つとも、7月と8月を除く決まった日に無料の英語ガイドがあります。いちばんよい時期は、六義園のしだれ桜が咲く3月末と、紅葉の11月下旬から12月上旬で、この時期は小石川後楽園と六義園が夜にも開きます。
この手引きでは、東京都公園協会の7つの庭園、皇居東御苑、八芳園の庭園について、どんな庭か、料金、休園日、英語ガイドの有無、合う季節、そしてカメラ・三脚・写生の決まりをまとめます。決まりと料金はすべて2026年10月28日に公式のページで読み、出典は最後に載せています。池や灯籠よりも大きな木々の中で朝を過ごしたい方には、東京近郊の森林浴で、都内から行ける認定の森を紹介しています。
要点
- 六義園、小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園は一般300円、清澄庭園、旧古河庭園、旧芝離宮恩賜庭園、向島百花園は150円です。どれも9時から17時(入園は16時30分まで)で、2026年10月28日に公式のページで確かめました。
- 無料の英語ガイドは、六義園が第1・第3日曜の11時と14時、小石川後楽園が土曜の10時30分と13時30分、浜離宮恩賜庭園が土曜・日曜と第2・第4月曜の11時です。7月と8月はありません。
- 皇居東御苑は入園無料ですが、毎週月曜と金曜、12月28日から1月3日は休みで、入口で手荷物検査があります。
- スナップや家族写真に許可はいりません。モデル撮影、婚礼の前撮り、商業撮影は申請が必要で、旧古河庭園は2026年9月1日から12月10日まで三脚・一脚・自撮り棒を禁じています。
- 2026年秋の夜間公開は、小石川後楽園が11月13日から24日、六義園が11月25日から12月6日です。夜間の観賞券でのみ入れ、オンライン前売りは1,000円です。
9つの庭園を一覧で
下の庭園のうち7つは、東京都公園協会が「都立9庭園」と呼ぶ庭園で、決まりは共通です。小学生以下は無料で、5月4日と10月1日は誰でも無料で入れます。窓口ではクレジットカードと交通系ICカードが使えます。
| 庭園 | 入園料 | 休園日 | 無料の英語ガイド |
|---|---|---|---|
| 六義園(駒込) | 300円 | 12月29日〜1月1日 | 第1・第3日曜 11時と14時 |
| 小石川後楽園(飯田橋) | 300円 | 12月29日〜1月1日 | 土曜 10時30分と13時30分 |
| 浜離宮恩賜庭園(汐留) | 300円 | 12月29日〜1月1日 | 土曜・日曜、第2・第4月曜 11時 |
| 旧芝離宮恩賜庭園(浜松町) | 150円 | 12月29日〜1月1日 | 記載なし |
| 清澄庭園(清澄白河) | 150円 | 12月29日〜1月1日 | 記載なし |
| 旧古河庭園(西ヶ原) | 150円、洋館は別料金 | 12月29日〜1月1日 | 記載なし |
| 向島百花園(東向島) | 150円 | 12月29日〜1月3日 | 記載なし |
| 皇居東御苑 | 無料 | 月曜、金曜、12月28日〜1月3日 | 無料の音声ガイドアプリ |
| 八芳園(白金台) | 公表なし | 公表なし | 公表なし |
都立の7庭園は9時から17時(入園は16時30分まで)で、65歳以上は半額です。英語ガイドはボランティアによるもので、無料、予約はいりません。ほかの4庭園は週末のガイドを載せていますが言語の記載がないため、日本語と考えています。ガイドの多くは7月と8月は休みで、天候によって中止になることもあります。
六義園
六義園は、柳澤吉保が1695年に五代将軍・綱吉から与えられた駒込の地に造った庭園です。吉保が自ら設計し、7年かけて池を掘り山を築き、水辺のまわりに和歌にちなむ八十八境を配しました。三菱の岩崎家が1938年に東京市へ寄付し、国の特別名勝に指定されています。
- しだれ桜 内庭大門をくぐってすぐの大きなシダレザクラが3月末に咲きます。この庭でいちばん知られた眺めです。
- つつじ茶屋 明治期にツツジの古木で建てられた四阿で、11月下旬には紅葉したモミジに囲まれます。
- 行き方 JR山手線・東京メトロ南北線の駒込駅から歩いて7分です。六義園と旧古河庭園の共通入園券(園結びチケット)は400円で、使用期限はありません。
2026年11月25日から12月6日まで、六義園は夜に18時から20時30分(入園は19時30分まで)再開園します。前売券はオンラインで1,000円(11月1日9時から販売)、当日券は1,200円で、1日ごとに枚数の上限があります。夜の過ごし方は東京でカップルが楽しむ過ごし方で詳しく紹介しています。
小石川後楽園
小石川後楽園は、江戸の大名庭園として現存するいちばん古い庭園です。水戸徳川家の初代藩主・徳川頼房が1629年に造りはじめ、2代藩主・光圀が完成させました。明るく開けた六義園に対して、こちらは「景」が次々に現れる庭です。大泉水の「海」、山、京都を写した川、そして今も毎年地元の小学生が田植えをする小さな稲田があります。特別史跡と特別名勝の両方に指定されているのは全国で9か所だけで、京都の金閣寺や銀閣寺と並びます。
- 円月橋 明の儒学者・朱舜水の設計と伝わる石橋で、水面に映る姿と合わせて満月のような円になります。
- 唐門 後楽園への正式な入口の門で、戦火で焼失し、2020年末に復元されました。
- 季節 冬はウメとロウバイ、春はシダレザクラ、フジ、カキツバタ、夏はハス、秋は紅葉です。
- 行き方 東門は水道橋駅から5分、西門は都営大江戸線の飯田橋駅から3分です。
2026年は11月13日から24日まで、18時から21時(入園は20時まで)に夜間特別開園があり、夜間特別観賞券でのみ入れます。オンライン前売りは1,000円、当日は1,200円です。昼の紅葉の催しは11月21日から12月6日まで続きます。
海辺の浜離宮恩賜庭園と旧芝離宮恩賜庭園
浜離宮恩賜庭園は、海を埋め立てた地に建てられた将軍家の別邸で、十一代将軍・家斉のころにほぼ今の姿になりました。江戸時代から続く都内の庭園で、今も海水が出入りする池をもつのはここだけです。東京湾の潮に合わせて水門を開け閉めし、池にはボラやハゼがすんでいます。約25ヘクタールの園内には、1778年と1791年に造られた二つの鴨場が土手に囲まれて残っています。
- 中島の御茶屋 潮入の池の中島に橋で渡る御茶屋で、1983年に再建されました。9時から16時45分(ラストオーダー16時30分)まで抹茶をいただけます。
- 復元された三つの御茶屋 将軍が使った三つの御茶屋が、2010年から2018年にかけて史料に基づいて復元されました。木曜にはボランティアが約40分の御茶屋ガイドツアーを1日4回、先着25名で行っています。建物の中では靴下をはいてください。
- お花畑 春はナノハナ、夏から秋はコスモスが咲き、樹齢300年のクロマツもあります。
- 英語ガイド 土曜・日曜と第2・第4月曜の11時からです。2026年の夏の休止は7月1日から9月14日で、暑さ指数が31以上の日は中止になります。
旧芝離宮恩賜庭園は浜松町駅北口から歩いて1分の静かな隣の庭で、小石川後楽園とともに、都内に残る江戸初期の大名庭園の一つです。1678年に老中・大久保忠朝がこの地を拝領し、藩地の小田原から庭師を呼び、根府川石を運んだといわれます。歩いて約15分の二つの庭園の共通入園券は400円で、有効期限はありません。浅草から浜離宮の中に着く水上バスは、東京でカップルが楽しむ過ごし方で紹介しています。
清澄庭園 旧古河庭園 向島百花園
清澄庭園は石の庭です。1878年に岩崎彌太郎がこの地を買い取り、岩崎家は自社の汽船で全国から名石を運びました。池の端の磯渡りを歩くと一歩ごとに景色が変わり、池に張り出した涼亭は、1909年に英国のキッチナー元帥を迎えるために建てられました。清澄白河駅から歩いて3分です。
旧古河庭園は、一つの斜面に二つの庭があります。丘の上には英国人建築家ジョサイア・コンドル最晩年の作で1917年に完成した石造りの洋館が建ち、その下に洋風のバラ園が広がります。低地には京都の庭師・七代目小川治兵衛(植治)が、心字池を中心に枯滝と十数メートルの大滝を配した日本庭園を造りました。バラは春と秋に咲き、2026年の「秋のバラフェスティバル」は10月10日から11月6日まで、続いて11月7日から12月6日まで紅葉とバラを一緒に楽しめます。洋館は別料金で、園内には階段が多くあります。
向島百花園はほかと趣の違う花の庭で、1804年から1830年のあいだに骨董商の佐原鞠塢が、交流のあった文人墨客の協力を得て造りました。360本のウメから始まり、古典に詠まれた草花を集めた庭になりました。9月には長さ約30メートルのハギのトンネルが花をつけ、2026年は11月7日から30日まで菊を展示します。東向島駅から歩いて8分です。
皇居東御苑と八芳園
皇居東御苑は、江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を使った庭園で、1968年から公開されています。大手門、平川門、北桔橋門から無料で入れます。入口で手荷物検査があるので、荷物はホテルに置いてきてください。園内には天守台、番所、池と茶屋と菖蒲田のある二の丸庭園があります。宮内庁は無料の音声ガイドアプリを用意しています。
| 期間 | 公開時間 | 入園の締め切り |
|---|---|---|
| 3月1日〜4月14日 | 9時〜17時 | 16時30分 |
| 4月15日〜8月31日 | 9時〜18時 | 17時30分 |
| 9月 | 9時〜17時 | 16時30分 |
| 10月 | 9時〜16時30分 | 16時 |
| 11月1日〜2月末 | 9時〜16時 | 15時30分 |
休園は毎週月曜と金曜です。その日が祝日なら公開しますが、2月23日の天皇誕生日は除きます。月曜が祝日のときは翌日の火曜が休みです。12月28日から1月3日と、宮中の行事などのときも休みになります。
八芳園は白金台にある私邸だった地で、今は婚礼や宴会の会場です。1万坪(約3.3ヘクタール)の日本庭園があり、その歴史は約400年前の江戸時代にさかのぼるとしています。錦鯉の泳ぐ池をめぐる道沿いに、樹齢約525年の盆栽や茶室「夢庵」があり、木戸門の河津桜は2月中旬から下旬に見ごろになります。夢庵では金・土・日・月の11時から15時まで、予約なしで抹茶とお菓子の「呈茶」を1名1,815円(税・サービス料込)でいただけます。庭園そのものの公開時間や入園料は八芳園の公式のページに載っていないため、伺う前に私たちが会場に確かめます。
いつ行くか
公式のページの花の見ごろ情報を合わせると、1年の流れがはっきりします。
- 2月 向島百花園、小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園のウメ。八芳園の河津桜は2月中旬から下旬です。
- 3月末〜4月初め 3月末の六義園のしだれ桜と、小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園の桜。
- 4月と5月 六義園のツツジ、5月上旬の向島百花園のフジ、浜離宮恩賜庭園のナノハナ、旧古河庭園の春のバラ。
- 6月 小石川後楽園、清澄庭園、皇居東御苑の二の丸庭園のハナショウブと、多くの庭園のアジサイ。
- 7月と8月 庭園は開いていますが、暑さのため多くのガイドが休みです。9時の開園に合わせて行きましょう。
- 9月と10月 向島百花園のハギ、浜離宮恩賜庭園のコスモス、10月10日からの旧古河庭園の秋のバラ。
- 11月下旬〜12月上旬 六義園と小石川後楽園の紅葉と夜間公開、そして松の雪吊り。
平日におすすめの組み合わせは、9時に浜離宮恩賜庭園で中島の御茶屋の抹茶をいただき、旧芝離宮恩賜庭園へ歩く道筋です。あるいは午前に六義園、昼食のあと共通入園券で旧古河庭園へ。季節ごとの全体像は日本の季節の手引きにまとめています。
撮影の決まり
東京都の決まりはわかりやすく、家族などの記念写真や風景写真は申請なしで撮れます。営利・非営利にかかわらず、テレビや映画、モデル撮影会、宣伝用ポスターなど公園の一部を一定時間占有する撮影は、申請と占用料が必要です。そのうえで庭園ごとに条件があります。
- 六義園と小石川後楽園 モデル撮影や婚礼の前撮りは、プロ・アマを問わず事前申請と審査が必要で、六義園は1週間前までに問い合わせが必要です。繁忙期は断られることがあります。六義園では2026年11月1日から12月15日まで写生とスケッチができません。
- 浜離宮恩賜庭園 撮影は営利・非営利を問わず事前に電話での申請が必要で、繁忙期は断られることがあります。
- 旧芝離宮恩賜庭園 申し込みが多いため、撮影希望日の2か月前から先着順で受け付けています。
- 旧古河庭園 普通のスナップや一対一のポートレートは問題ありませんが、コスプレや小道具を使う撮影は一年中断られます。商業撮影、三脚・一脚・自撮り棒を使う撮影、写生とスケッチは、3月と4月の土日祝、4月16日から7月7日、2026年9月1日から12月10日まで禁止です。
- 皇居東御苑 個人の記念写真に許可はいりません。業としての撮影は禁止で、モデルやドローンを使う撮影、収益を目的としたライブ配信や動画サイト向けの撮影も原則として許可されません。
- 八芳園 独自のロケーションフォトのプランがあり、そのプランでは外部のフォトグラファーは受け付けていないとよくある質問に書かれています。
庭園で写真を残したい方には、フォトグラファーをお客様のお名前で手配し、日付が上の禁止期間に当たらないか確かめたうえで、庭園の事務所に申請します。どの庭でも、苔や石の上に乗らず、ロープの中に入らないようにしてください。
出典と調べ方
下のページはすべて2026年10月28日に読みました。庭園には問い合わせていません。ガイドの時間は天候や人手で変わり、催しの日付は毎年変わり、料金も改定されることがあります。訪問を手配するときに庭園の事務所に確かめます。料金は公表どおりの税込みです。
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よくあるご質問
東京で一つだけ庭園を訪ねるならどこがよいですか
初めてなら六義園か小石川後楽園です。六義園は大きな池と有名なしだれ桜のある、やわらかく開けた庭です。小石川後楽園はより古く、円月橋など造られた景が続きます。銀座や汐留にお泊まりなら、水辺に御茶屋のある浜離宮恩賜庭園がいちばん近くです。
東京の庭園の入園料はいくらですか
2026年10月28日に読んだ公式のページでは、六義園、小石川後楽園、浜離宮恩賜庭園が一般300円、清澄庭園、旧古河庭園、旧芝離宮恩賜庭園、向島百花園が150円です。皇居東御苑は無料です。秋の夜間公開は別に1,000円からの観賞券が必要です。
英語のガイドはありますか
あります。無料で予約はいりません。六義園は第1・第3日曜の11時と14時、小石川後楽園は土曜の10時30分と13時30分、浜離宮恩賜庭園は土曜・日曜と第2・第4月曜の11時です。7月と8月はありません。お好きな時間に回りたい方には、英語を話すガイドを手配します。
東京の庭園の紅葉はいつが見ごろですか
11月下旬から12月上旬です。2026年は、小石川後楽園で11月21日から12月6日まで紅葉の催しがあり、11月13日から24日は夜間開園、六義園は11月25日から12月6日に夜間公開があります。
東京の庭園で三脚は使えますか
庭園と日付によります。旧古河庭園は、春の土日祝、4月16日から7月7日、2026年9月1日から12月10日に三脚・一脚・自撮り棒を禁じています。ほかの庭園でもスナップは自由ですが、モデル撮影や前撮りのように場所を占める撮影は庭園の事務所への申請が必要です。
皇居東御苑は毎日開いていますか
いいえ。毎週月曜と金曜(多くの祝日を除く)と、12月28日から1月3日は休みです。入園は無料で、公開時間は季節により9時から16時〜18時まで変わり、入口で手荷物検査があります。
東京の庭園めぐりをご相談ください
日程、お泊まりの場所、見たいもの(桜、紅葉、水辺のお茶、庭園での記念写真など)をお知らせください。その日に合う庭園、公開時間と夜間公開をお返しし、ガイド、フォトグラファー、車をお客様のお名前で手配します。
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