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宿泊税と入湯税を英語で伝える

宿泊税と入湯税は、自治体が決めた税を、宿がお客様から預かって納めるものです。海外のお客様からは、予約の画面で見た額と館でお願いする額が違って見えることがあり、前もって書いておかないと、精算のときに一から説明することになります。この記事では、京都市と東京都の宿泊税と、入湯税の決まりを公式の頁で確かめたうえで、英語でどこに何を書くかを、日本語訳つきの例文でまとめます。税率は2026年10月7日に確かめたもので、変わることがあります。館の所在地の自治体の頁で、最新の額を確かめてからお使いください。
要点
- 宿泊税と入湯税は、自治体が決めた税を宿がお客様から預かって納めるものです。宿泊税は1人1泊、入湯税は1人1日と数え方を分けて書きます。
- 京都市の宿泊税は2026年3月1日から、1人1泊の素泊まりの料金に応じて200円から10,000円までの5段階です。
- 東京都の宿泊税は、いまは1人1泊10,000円以上で100円か200円、2027年4月1日からは13,000円以上の宿泊に宿泊料金の3%です。
- 入湯税は1人1日150円が地方税法の標準で、実際の額と課税しない人の範囲は市町村の条例で確かめます。
- 英語では、税の名前、決めている自治体、額の決まり方、払う時と場所、料金に含まれているかを書き、料金の頁から精算の明細まで同じ文で置きます。
二つの税の仕組み
宿泊税は、都道府県や市町村が条例で定める税です。納めるのは宿泊するお客様で、宿は税を預かって自治体に納めます。この方法を特別徴収といいます。京都市も東京都も、宿泊施設が特別徴収する形をとっています。
入湯税は、地方税法第701条で、鉱泉浴場のある市町村が、鉱泉浴場での入湯に対して入湯客に課す税と定められています。税率は、入湯客1人1日について150円を標準とすると定められ(第701条の2)、徴収は特別徴収によります(第701条の3)。実際の額や、課税しない人の範囲は、市町村が条例で決めます。
二つの税は数え方が違います。京都市と東京都の宿泊税は1人1泊ごと、入湯税は1人1日ごとです。英語の文でも、per person, per night と per person, per day を書き分けます。
京都市の宿泊税
京都市は2026年3月1日に宿泊税の税率を改めました。いまの税率は、宿泊者1人1泊について、宿泊料金に応じて次のとおりです。
- 6,000円未満 200円
- 6,000円以上20,000円未満 400円
- 20,000円以上50,000円未満 1,000円
- 50,000円以上100,000円未満 4,000円
- 100,000円以上 10,000円
ここでいう宿泊料金は、いわゆる素泊まりの料金で、室料とサービス料のことです。食事代や消費税などは含みません。1泊2食の料金で区分を判断すると、一つ上の区分の額をいただいてしまうことがあるので、英語の文でも、食事を除いた額で決まることを書いておきます。
京都市の案内は、宿泊税が予約サイトや旅行事業者への支払額に含まれている場合があると書いています。学校が主催する修学旅行などに参加する児童や生徒と引率者などには、宿泊税を課しません。
東京都の宿泊税
東京都の宿泊税は、いまは都内のホテルと旅館に泊まるお客様に課され、宿泊料金が1人1泊10,000円以上15,000円未満なら100円、15,000円以上なら200円です。10,000円未満の宿泊には課されません。宿泊料金は、食事料金などを含まない素泊まりの料金です。
東京都は制度を見直し、2027年4月1日からは、宿泊料金の3%を課す形に変わります。1人1泊13,000円未満の宿泊には課されず、簡易宿所と民泊に泊まるお客様も対象になります。2027年4月以降の予約を受けている都内の宿は、英語の文を二通り用意しておくと、切り替えの日に慌てずにすみます。
どこに書くか
税の案内は、お客様が額を目にする場所ごとに、同じ文で置きます。
- 料金の頁 料金表のすぐ下に、税が含まれているかどうかと、額の決まり方を書きます。料金と取り消しの書き方は海外のお客様に伝わる料金と取り消しの書き方にあります。
- 予約の確認メール その予約で見込まれる税の額を、数で書きます。
- 到着前のメール 館でお支払いいただくものとして、税を1行入れます。
- 精算の明細 宿泊料金と分けて、税の名前と額を英語で並べます。支払いの方法の書き方は支払い方法を英語で案内する書き方にあります。
予約サイトの画面で税がどう見えるかは、サイトごとに違います。それぞれの画面を一度開いて、お客様に見えている額と、館の文が食い違っていないかを確かめます。
英語の書き方
英語の文には、税の名前、決めている自治体、額の決まり方、払う時と場所、料金に含まれているかの五つを入れます。宿の手数料と取り違えられないよう、tax という語を使います。
Kyoto City accommodation tax
京都市宿泊税
Kyoto City charges an accommodation tax per person, per night. It is not included in the rates shown and is paid at the front desk at check-out.
京都市は、1人1泊ごとに宿泊税を課しています。表示の料金には含まれておらず、チェックアウトのときにフロントでお支払いいただきます。
The amount depends on the room rate per person, per night, excluding meals and consumption tax. For a room rate of ¥30,000 per person, per night, the tax is ¥1,000 per person, per night.
額は、食事代と消費税を除いた1人1泊の宿泊料金で決まります。1人1泊30,000円の場合、税は1人1泊1,000円です。
If you booked through a travel agency or booking site, the tax may already be included in your payment. Please check your booking confirmation.
旅行会社や予約サイトでご予約の場合、税がすでにお支払いに含まれていることがあります。予約の確認書をご覧ください。
入湯税は、市町村の決めた額をそのまま書きます。次の例の150円は、地方税法が標準と定める額です。館の所在地の額に置き換え、子どもなどの扱いも条例で確かめてから数で入れます。
A hot spring bathing tax of ¥150 per person, per day is set by the town and collected by the inn on its behalf. It is added to your bill at check-out.
1人1日150円の入湯税は町が定めたもので、宿が町に代わってお預かりします。チェックアウトのときに精算に加えます。
何のための税かを一文で
税の目的を一文添えると、お客様は額を受け止めやすくなります。目的は、自治体が案内している言葉に沿って書きます。京都市は、国際文化観光都市としての魅力を高め、観光の振興を図る施策に要する費用に充てるとしています。東京都は、国際都市東京の魅力を高めるとともに、観光の振興を図る施策に充てるとしています。入湯税は、地方税法で、環境衛生施設、鉱泉源の保護管理施設、消防施設などの整備と、観光の振興に充てると定められています。
Kyoto City uses this tax to fund tourism and to keep the city attractive to visitors.
京都市は、この税を観光の振興と、まちの魅力を高める取り組みに充てています。
The bathing tax is used by the town to maintain hot spring sources, public health facilities, and fire services, and to support tourism.
入湯税は、源泉や衛生の施設、消防の整備と、観光の振興に町が充てています。
よくある質問
予約サイトで払った額に宿泊税は入っていますか
京都市の案内は、宿泊税が予約サイトや旅行事業者への支払額に含まれている場合があると書いています。予約の経路ごとに、税を含めて受け取っているかを確かめ、予約の控えや台帳に印をつけておきます。館で同じ税を二度いただかないためです。
海外のお客様は宿泊税がかからないことはありますか
東京都は見直しのQ&Aで、宿泊税は宿泊行為に着目して課す税なので、国籍や居住地による税負担の区別は行わないと説明しています。京都市が課税しないとしているのは、学校が主催する修学旅行などに参加する児童や生徒と引率者などです。ほかの自治体の扱いは、それぞれの条例と案内で確かめます。
入湯税は日帰りのお客様にもかかりますか
地方税法は、鉱泉浴場のある市町村が、鉱泉浴場での入湯に対して入湯客に入湯税を課すと定めています。日帰りの入浴の額や、課税しない人の範囲は、市町村の条例で決まります。館の所在地の市町村の案内で確かめてから、英語の文に数で書きます。
税率が変わるときはどうすればよいですか
京都市は2026年3月1日に税率を改め、東京都は2027年4月1日から仕組みを変えます。変わる日が決まったら、公式サイト、予約サイト、確認のメールの文を同じ日に直せるよう、文を置いている場所を一覧にしておきます。いつの宿泊から新しい額になるかは、自治体の案内で確かめます。
まとめ
宿泊税と入湯税は、自治体が決めた税を宿が預かるものです。英語では、税の名前、決めている自治体、額の決まり方、払う時と場所、料金に含まれているかを書き、宿泊税は1人1泊、入湯税は1人1日と数え方を分けます。京都市と東京都の宿泊税は、食事を除いた素泊まりの料金で額が決まります。文は、料金の頁、確認のメール、到着前のメール、精算の明細に同じ形で置き、税率が変わる日には同じ日にすべて直します。
出典と調べ方
四つの頁と条文は、記事を書いた2026年10月7日に開いて読み、税率と言い回しを確かめました。机上で調べたもので、京都市、東京都、市町村に問い合わせてはいません。入湯税の額と課税しない人の範囲は市町村ごとに違うため、記事には標準の額だけを書いています。
- 京都市「京都市の宿泊税について」(2026年3月1日からの税率、宿泊料金は素泊まり料金で食事代や消費税等を含まないこと、課税免除、特別徴収、予約サイトや旅行事業者への支払額に含まれている場合があること、目的)
- 東京都主税局「宿泊税」(いまの税率と課税されない額、2027年4月1日以降の内容、目的)
- 東京都主税局「宿泊税の見直し」(現行と改正後の比較、宿泊料金は素泊まりの料金であること、国籍や居住地による区別をしないこと)
- e-Gov法令検索「地方税法」第701条、第701条の2、第701条の3(入湯税を課す市町村と目的、1人1日150円を標準とすること、特別徴収)