日本の旅でいちばん多い計画の誤りは、何から先に埋まるのかを知らないことです。多くの人はまず航空券を取り、ホテルを探し、そして手遅れになってから気づきます。泊まるつもりだった旅館は三か月前に満室になっていて、行きたかった店は、初めての客の予約を何年も受けていない、と。
ここでの希少さは層になっています。明日でも取れるものがあります。十二か月前からの声かけと、すでにある関係が要るものもあります。旅のどの部分がどの層にあるのかを知っていることが、思い描いた旅と、妥協した旅を分けます。
日本の予約が違う理由
日本のもてなしは、欧米の多くの市場とは別の条件で動いています。いちばん良い旅館は所有する家族が営んでいて、収益管理の仕組みが回しているわけではありません。最上の懐石は、知っている相手から予約を受けます。寺の貸切拝観、免許を持つ師範との茶の湯、お座敷は、どの予約サイトにも載っていません。そもそも一般には売られていないからです。
実際のところ、こうなります。出発の三か月前に計画をはじめた人には、良い旅が見つかります。六か月から十二か月前に、こうした関係をすでに持っている専門家を通してはじめた人には、はっきりと良い旅が見つかります。
予約の時間割
- 桜と紅葉の時期の、箱根・京都・有馬の上位の旅館
- 京都の三つ星懐石。早い予約だけでなく、事前の紹介が要ります
- 京都のいちばん望まれる街区にある上質な町家
- 箱根から富士山を望む貸切向きの旅館(多くの宿は客室10室未満)
- お座敷の手配。紹介も空きも、どちらも極端に限られます
- 繁忙期の新幹線グランクラス(桜、ゴールデンウィーク、紅葉)
- 東京の上位のおまかせカウンター。多くはちょうど2–3か月前に予約を開けます
- 専用の茶室で、免許を持つ師範と行う貸切の茶の湯
- 事前の取り決めが要る貸切の文化体験(能の鑑賞、窯元での作陶)
- 複数日にわたるハイヤーの手配
- 人気の行き先にある中位の旅館とブティックホテル
- 中価格帯の店の予約と居酒屋の確保
- 奈良、日光、あるいは京都から大阪への日帰りの段取り
- 体験の予約(料理教室、木版画、日本酒の利き酒)
- 空港送迎の手配
- 確定した予約をもとに日ごとの行程を固める
- 該当するなら桜や紅葉の予想を確認する
- すべての予約を確認し、控えを端末に保存する
- 東京と京都のオフライン地図を落としておく(Google マップまたは Maps.me)
- 出発前に IC カード(Suica か PASMO)を Apple/Google Pay に入れておく
- 季節の状況、開花の時期、催しの日程を確認する
- 予定の入っていない夜のために、控えの店を用意する
- 乗り継ぎと移動時間を最後に軽く見直す
何から埋まるのか
STAYGO が動きはじめる時期
STAYGO は、ご要望を受け取った時点でその旅に取りかかります。Signature のお客様の場合、最初の打診はたいてい出発の4–6か月前です。日程が完全に固まる前、航空券を取る前、行程が仕上がる前に動きます。理由は実務的なものです。紅葉の時期の京都の最上の旅館も、こちらがお客様に代わって差し出す紹介が要る懐石の店も、多くの人が問い合わせはじめる頃には埋まっています。
Essential のお客様は、旅の3–4か月前にご相談いただくのが理想です。Signature と Bespoke は6–12か月あると結果が変わります。直前のご依頼も可能ですし、実際に日常的にお受けしています。ただ選択肢は狭まります。遅く始めることの代償は、お金ではなく空きです。八週間前になると、どれだけ予算を積んでも開かない部屋とカウンターがあります。
「日本では、いちばん良い体験は高く払う人に売られません。先に尋ねた人と、誰に尋ねればいいかを知っていた人に差し出されます。」四つの予約の窓と、すでに遅れている場合にどうするかは、別の記事にまとめています。