2025年、日本を訪れた外国人は過去最多の4,268万人で、前の年の3,687万人を大きく上回りました。その大半が同じ四つの都市を通り、同じ通りを歩き、同じ一枚の写真のために並びました。日本がこれほど人気だったことはなく、そして有名な場所ほど、良い形で体験することが難しくなっています。

超富裕層の旅行者のあいだでは、その答えとして、静かですが決定的な移動が起きています。いま問われているのは、京都や東京の代わりにどこへ行くか、です。

要点

同じ立場の方々がいま計画している、静かな日本 →


オーバーツーリズムの現実

京都の名の知られた一帯は、いまや人出を前提にした決まりのもとにあります。祇園では2024年4月から、地元の協議会が狭い私道に入らないよう観光客に求めています。公道の花見小路通は通れます。市は2024年6月、清水寺・祇園・銀閣寺を結ぶ大人500円の観光特急バスを加えました。ふつうの運賃の約2.2倍で、路線バスの混雑を和らげるためです。390メートル続く錦市場は、食べながら歩くことを控えるよう求めています。洗練された日本文化を定義してきた街が、場所によっては、世界のどの過剰観光地とも見分けのつかないものになりました。

泊まる費用も上がりました。2026年3月1日から、京都市の宿泊税は、1人1泊の宿泊料金が10万円以上なら1万円、5万円以上なら4,000円です。宿泊料金は室料とサービス料で、食事代や消費税は含みません。

東京は性格が違いますが、密度は同じくらいです。渋谷のスクランブル交差点には、人混みが人混みを眺めるための展望台があります。築地場外市場は土産物の通りになりました。本当に並外れたものは今も残っていますが、それを取り出すには、専門的な知識か、旅に見合わない労力を厭わない気持ちのどちらかが要ります。上質な体験に慣れた旅行者にとって、これは高級な旅の姿ではありません。


夏空の下に並ぶ竹富島の赤瓦の屋根

2026年に旅慣れた人が選ぶ場所

超富裕層の旅行者を引き寄せている土地には、共通の輪郭があります。今も暮らしの中で続いている文化。客室が十五から三十ほどの宿。展望台を必要としない風景。そして駐車場に観光バスがいないこと。

栃木県
日光

東京から特急で行ける日光には、装飾の複雑さが圧倒的な社寺(東照宮は1999年にユネスコ世界遺産に登録)、杉並木の続く山あいの谷、そして評判の高い旅館があります。鬼怒川温泉のあたりには、貸切風呂付きの旅館があります。東京を出て、密度なしに文化の深さがほしい旅行者にとって、日光は知っている人が最初に選ぶ場所です。

ここでは時間の選び方がものを言います。輪王寺は8時、東照宮は9時に開き、どちらも4月から10月は17時、11月から3月は16時に閉まります。受付は閉門の30分前までです。東照宮の拝観料は大人1,600円です。輪王寺の開門に合わせて歩き始めると、東照宮には一日の始まりの、境内がいちばん静かな時間に着きます。

沖縄県
沖縄の島々

本島にも場所によっては観光の飽和がありますが、その先には、海外の高級旅行がまだほとんど触れていない小さな島々の連なりがあります。西表、竹富、そして八重山の島々には、サンゴ礁の生態系、琉球の文化、そして小さく静かな宿があります。島々はその静けさを決まりで守っています。2025年3月1日から、ピナイサーラの滝や古見岳など西表島の内陸の5か所は、竹富町の事前の承認がなければ入れず、場所ごとに1日の人数の上限があります。竹富島では、自然を守る費用として、訪れる一人ひとりに300円の入島料をお願いしています。

石川県
能登半島

能登は2024年1月の地震と、同じ年の豪雨からの復興の途中にあり、その歩みは場所によってまちまちです。和倉温泉では、2026年9月の時点で、旅館協同組合に加盟する19軒のうち11軒が宿泊客の受け入れを再開しています。輪島の朝市通りは今も更地で、2026年6月に震災後はじめての建物の地鎮祭が行われました。地域の観光協会は、朝市の再開を2027年と見込んでいます。白米千枚田では、2026年に1,004枚のうち約480枚に稲が植えられました。輪島塗の伝統と日本海の険しい海岸線は、今も並外れたものです。STAYGOは営業を確かめた宿だけを手配し、現在の道路や受け入れの状況を旅の計画の一部としてお伝えします。

鳥取県 · 島根県
山陰海岸

日本でも静かな海岸線のひとつが、京都府から島根まで日本海沿いに続いています。日本でも有数の聖地である出雲大社は、境内に朝6時から夜7時まで入れるので、早い時間のお参りも組みやすい場所です(御本殿の裏手は16時30分まで)。鳥取砂丘は、実際に驚かされる劇的な地形です。山陰の料理は蟹と日本海の幸を中心に、東京のどのコース料理にも並ぶ水準です。ほかの全員が使っている地図から離れる旅行者に、応えてくれる土地です。


和室の窓辺にひとり座る浴衣姿の後ろ姿

人の少なさが贅沢になった理由

21世紀の贅沢を決めているのは、ほかの人がいないことです。見知らぬ人に向けた演目のように一瞬ごとを組み替えられることなく、ただそのものを体験できること。これが旅ではめったに手に入らないものになりました。

日本の二番手の土地には、それが豊富にあります。杉の谷を見下ろす貸切の露天風呂に、声の届く範囲には誰もいない。門が開く前の夜明けに見る寺の境内。外国からの客を一度も迎えたことのない板前のカウンターで、二度と繰り返せない一晩。こうした時間には、計画と縁と知識が要ります。そして、ほかの全員が向かう場所から離れたところに、ちゃんとあります。

「静かな日本に要るのは、いつも正しい知識と、そしてますます、それを使う気持ちです。」


STAYGOがたどり着ける理由

STAYGOの、人の少ない日本への向き合い方は、まだ商品になっていない土地で、すでに確立された良さに手を届かせることです。こうした地域の旅館も、食事も、文化の体験も、京都や東京で手に入るものと同等か、それ以上であることが少なくありません。必要なのは、どこにあるかを知っていて、誰に電話すればよいかを知っている人だけです。

人のいなさを優先条件として挙げるお客様、そしてそれは今やほとんどのお客様ですが、その方々のために、STAYGOは混雑の地図をあえて避けて旅程を組みます。その先にあるのは、静かで中身の濃い日本の旅です。違いは、それが在ると知っているかどうかだけです。

出典と調べ方

下の頁は2026年10月28日に読み、どの団体にも問い合わせはしていません。この記事の以前の版では、2026年10月5日に読んだJNTOの2024年の推計値(36,869,900人)を使っていました。いまの数字は2026年1月21日のJNTOの発表によるもので、2025年は42,683,600人、2024年は36,870,148人です。能登の復興は月ごとに変わるため、手配の際に宿と道路の状況をあらためて確かめます。

よくあるご質問

2026年、混雑を避けたいラグジュアリーな旅行者に人気の地域はどこですか

2026年、超富裕層の旅行者が向かっているのは、日光(栃木県)、山陰海岸(鳥取県・島根県)、能登半島(石川県)、そして沖縄の島々です。いずれも世界水準の旅館と際立った景観があり、訪れる人の密度は東京や京都のごく一部にとどまります。

ラグジュアリーな旅行者にとって、日光は京都の代わりになりますか

日光には京都に匹敵する文化の厚みがあります。華やかな江戸時代の社寺、ユネスコ世界遺産、山あいの温泉、すぐれた伝統旅館がそろい、人出は京都のごく一部です。東京から電車で行けます。京都と同じ水準の体験を、京都ほどの混雑なしに求める旅行者のあいだで、選ばれることが増えています。

富裕層の旅行者は、日本の非公開の場所や立ち入りの限られた場所にどう入るのですか

日本で非公開の場所に入れるかどうかは、寺院の運営側、地域の旅館組合、自治体の観光部局との長年の関係で決まります。STAYGOのようなコンシェルジュサービスはこうしたつながりを保ち、通常の予約経路ではどこからも得られない体験を開きます。

2024年の地震のあと、能登半島を訪れても安全ですか

2024年1月の地震からの復興は進んでいますが、場所によって差があります。2026年9月の時点で、和倉温泉の旅館協同組合に加盟する19軒のうち11軒が宿泊客の受け入れを再開しました。一方、輪島の朝市通りは再建の途中です。海岸線と工芸の伝統は今も格別です。STAYGOは営業を確かめた宿だけを手配し、旅の計画の一部として最新のアクセス情報をお伝えします。

日本を訪れる外国人が少ないのは何月ですか

JNTOの月別の数字では、2月と9月です。2025年に訪日外国人が330万人を下回ったのはこの2か月だけで(2月は325万8,491人、9月は326万7,228人)、4月と10月はどちらも390万人前後でした。2024年も、290万人を下回ったのは1月・2月・9月の3か月でした。ただし、これは日本に着いた外国人の数です。個々の寺社の混み具合は表しておらず、国内の旅行者も含みません。

同じ立場の方々がいま計画している、静かな日本

STAYGOは、行き先と、そこで入れる場所を軸に旅程を組みます。日程をお知らせください。分かりやすい場所の先に何があるかをお見せします。

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